音楽とお仕事|音楽とお仕事
2009.08.07
音を小さくして耳を澄まそう ライブをやるには、いろいろと準備が必要ですよね。曲順を決めたり、曲の練習したり、アレンジを変えてみたり、通しリハしたり、MCの内容を考えたり。つまりは、頭の中でイメージを広げて、より具体的に想像できる人、そういった人が自分らしいライブを提示できるのです。 入念な準備のうえで当日に臨み、その日のオーディエンスや会場の空気感に後押しされて、さらに想像以上の素晴らしいライブになっていく。これは、本当にライブの醍醐味であると言えます! ライブでの成功というのも、そういったことになるのです。 僕は、日々レコーディングスタジオにいることが多いのですが、今回はリハーサルスタジオについて思ったことを書いてみます。 バンドでもなんでも、複数でスタジオに入って練習、確認する。そこで、いつもいつも思うのが、「音がでかい?(汗)」ということです!! 音量が大きいのです。限られた空間の中にも関わらず、とにかく爆音系が多い。たまにリハに顔を出してスタジオに入るとびっくり!! みたいなことが多いのです。耳がキーンとなったり、鼓膜が揺れちゃったり。作品的にも音響的にも「音楽」になっていないのです... そもそもセッションというのは、息を合わせること。相手がいるから成り立つものです。それなのに、自分の個人練習みたいなことになってしまっている。誰かが音量を上げると自分も上げて、それでまた誰かが音量を上げて...いたちごっこのように、どんどんどんどん音が大きくなっていき、演奏しても、なんだか、いいのか悪いのか判断不能な音になってしまう。身に覚えはありませんか!? ギターバンド系に多いですよね... ちなみにレコーディングスタジオで爆音というのは、まずありえないです。細かな音のチェックをするのに音が大きいと判断ができないからです。 提案としては、生音のドラムは仕方がないとしても、アンプの音量は徐々に上げ、自分の音を確認しながら、相手の音がちゃんとモニターされているか、俯瞰(注:高い所から見下ろすこと)で見てみる。さらに、このセッションを外から見たらどんなかな!? と思いながら演奏してみる。たったこれだけのことで、演奏はうまくなるし、メンバーの仲も!? 良くなる(笑)。 どうでしょう!? 音楽は、音を楽しむと書きます。楽しめるセッションをして、リハーサルをドキドキしながらやってみませんか!? ■西山 宏明(株式会社トイズファクトリー 制作部長/音楽プロデューサー) 数々のヒット作品の制作を手がける企画/演出プロデューサー/ディレクター。 素晴らしい才能に出会うのに、僕はジャンルは問いません。いつでもデモを送ってください。一生懸命に聴きます。応募は、下記のブログからチェックを!! 公式ホームページ「渋谷ではたらくディレクターのblog」 http://ameblo.jp/n-shy
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