楽器NEWS|レコーディング
2010.05.06
ヴォーカリスト必見の情報を、毎回異なるテーマでプロのヴォイストレーナーにズバリ聞くこのコーナー。第1回目となる今回は「ウォーミングアップ」についてヴォーカルアカデミーオブ東京の西山栄治先生にインタビューしました。 Q.リハやライブの前にどのようなウォーミングアップをすればよいでしょうか? 軽い運動をしたあとは声が出やすいです。 使ってない声帯は寝ているのと同じような状態になっています。朝、目が覚めてすぐに全力疾走ができないように、声を出すウォーミングアップだからといって、いきなり大きな声を出しても意味がありません。日常生活で体を使うのと同じで、少しずつ声帯を起こしていって、うまく声が出る状態にもっていくのが大事。 それには軽い運動が適しています。30分から1時間ほど歩いたり、軽いジョギングをするのがいいでしょうね。食事もしないよりしたほうがいいと思います。ボーカリストの間では、本番の3時間前くらいに肉を食べると、声が落ち着くと言われています。 要するに身体を温める、活性化させるということです。酒とタバコはメンタル面では有効な場合もありますが、それは人それぞれです。あとは、こまめな水分補給、飴玉などで喉を潤しておくのも効果があります。 ボーカリストは一般的なスポーツで使う筋肉と異なり、外からは見えない筋肉=内筋を使って声帯を動かします。そこでいくつか有効なエクササイズがあります。 ●顔の表情を作る筋肉を動かす。 ●舌を上げ下げ、または回すなど声帯が 引っ張られて動くのを意識して動かす。 ●上あごと下あごをカチカチとかみ合わ せる動き。 ●首を全方向へ曲げて伸ばす。自力で 曲がる許容範囲からもう少し手で押し て伸ばす。 ●耳の下のリンパ腺から身体へ降りてい く筋をマッサージ。 ●後頭部の首の付け根辺りを軽く叩く。 ●整体では左腕のひじの関節の外側を グッとつまむといいと言われている。 ボーカルのウォーミングアップというと、声を出すことに気持ちが向きますが、声帯を動かす筋肉は全身と繋がっているので、どちらかといえば整体、カイロプラクティック的なアプローチで身体をほぐすのが有効だと思います。 Q. ウォーミングアップとは別にアフターケアに良い方法はありますか? しゃがれた声帯は、疲れて縮んだ状態になってるので、「声帯のストレッチ」で解消します。 やり方は1音ずつ、雰囲気としては50音のハ行のようなはっきりと発音しない声を出していきます。するとガラガラとひっかかる音が見つかります。ガラガラする音を声で出しながらビブラートをかけたり、1音上の音と継続的に交互に発声していくのを繰り返していくと、だんだんひっかかりが取れてきます。ぜひ試してみてください。 とはいえ、調整法はいろいろあるので自分に適したやり方を見つけていってほしいですね。 西山栄治 ヴォイストレーナー ロックコンサート、TV‐CM、オペラ、ミュージカルなどに多数出演。ミュージカルの台本、作曲、演出、制作にも携わる。現在、ロック&ポップスシンガー、ミュージカル俳優、声優、演歌歌手のヴォイス・コーチとして活躍中!
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