ギターアンプのツマミ、それぞれ何が変わるのかわかりますか?
実はわからず、全部真ん中もしくは全部フルにしていまという方、意外と多いのではないだろうか。
今回は、大定番のRoland JC-120とMarshall JCM900を取り上げ、ツマミ一つひとつをじっくり説明しよう。
【Roland JC-120】
1. インプット・ジャック
CHANNEL1は下記2〜6までのツマミが使えるチャンネルで、7〜11までのツマミが使いたいときはCHANNEL2を使おう。そして、いきなりの難関! HIGHとLOWって何? これは、ギターの出力レベルに応じて接続する。出力が大きいギターもしくはエフェクターを使用している場合は、LOWに接続。ここでまたまた、出力が大きいギターって何? となると思うが、出力が大きいギターとはアクティブ・ピックアップを搭載したギターだ。大丈夫! わかっている! 次は、アクティブ・ピックアップって何? となると思う。アクティブ・ピックアップとは、電池のいるピックアップだ。なので、電池のいらないギターでエフェクターも使用していないときは、とにかくHIGHに接続しよう。
2. BRI(ブライト・スイッチ)
ONにすると、その名のとおりブライト(明るい)な音になる。
3. VOLUME(ボリューム)
言わずと知れた音量。
4. TREBLE(トレブル)
高音の音量。
5. MIDDLE(ミドル)
中音の音量。
6. BASS(ベース)
低音の音量。
7. DISTORTIONディストーション
右に回すほど、音が歪む(ディストーション効果)。OFFにするとディストーションがかからない。
8. REVERB(リバーブ)
右にまわすほどリバーブ(残響)の音量が大きくなる。
9. SPEED(ビブラート・スピード)
右にまわすほどビブラート効果(音の揺れ)の周期が速くなる。
10. DEPTH(ビブラート・デプス)
右にまわすほどビブラート効果が深くかかる。
11.コーラス/ビブラート切り替えスイッチ
コーラス効果(ずらした音を付け加える)とビブラート効果の切り替え。OFFにすると、どちらの効果もかからない。
【Marshall JCM900】
1. PREAMP(CH.A) Gain
(プリアンプ・チャンネルA・ゲイン)
チャンネルAのゲイン・レベルを調節。低めにするとクリーン・サウンド、高めにするとミディアム・ドライブ・サウンドとクランチ・リズム・サウンドになる。
2. PREAMP(CH.B) Lead Gain
(プリアンプ・チャンネルB・リードゲイン)
ブースト(歪みやすい)されたチャンネルBのゲイン・レベルを調節。低めにすると軽いオーバードライブ・サウンド、高めにすると最高のドライブ・サウンドとサスティーンが得られる。
3. TREBLE(トレブル)
高音の音量。
4. MIDDLE(ミドル)
中音の音量。
5. BASS(ベース)
低音の音量。
6. PRESENCE(プレゼンス)
少し歪んだ高音の音量。上げると、その名の通りプレゼンス(存在感)が増す。
7. MASTER(CH.A) REVERB
(マスター・チャンネルA・リバーブ)
チャンネルAのリバーブ(残響)の量を調節。
8. MASTER(CH.A) VOLUME
(マスター・チャンネルA・ボリューム)
チャンネルAの全体のボリューム。
9. MASTER(CH.B) REVERB
(マスター・チャンネルB・リバーブ)
チャンネルBのリバーブの量を調節。
10. MASTER(CH.B) VOLUME
(マスター・チャンネルB・ボリューム)
チャンネルBの全体のボリューム。
【ツマミのセッティング例】
ツマミ一つひとつが何かわかったところで、実際にどのようにセッティングすればいいのかを、セッティング例も交えてノアミュージックスクールギター講師の福島崇氏に解説してもらおう。