楽器NEWS|レコーディング
2015.07.06
1つの楽器の1点に着目しクローズアップするシリーズ"機材1点入魂"。 今回着目するのは、楽器全般にかかせない"ケーブル"だ。一概にケーブルと言えど、様々なメーカーから多種多様な製品が出されている。身近なもので言えば、主にボーカルマイクに使うキャノンケーブルや、ギター・ベース・鍵盤などの楽器に使用するシールドケーブル、光でデジタル信号を送るオプティカルケーブル、映像と音声のデジタル信号を送るHDMIケーブル、インターネットに使うLANケーブル、電源ケーブルなどであろう。 今回は、とくに音楽でよく使うキャノンケーブルとシールドケーブルの2種類のケーブルに焦点を当てる。そもそもケーブルの構造自体、深く知っている人は少ないのではないだろうか。 まずは、ケーブルの基本的な仕組みから迫っていこう。 【ケーブルの構造】 ケーブルには、2芯構造のアンバランスタイプと3芯構造のバランスタイプの2種類がある。一般的に、ギターやベースに使われるものがアンバランスのケーブル、マイクにはバランスのケーブルが使われている。 ◯シールドケーブル(アンバランス)の場合 ケーブルの構造は、芯線が1本(ホット)とシールド(グランド)線の合計2本。 プラグは、モノラルのTS(チップ、スリーブ)プラグが使われる。 ケーブルとプラグの接続は、ホットがチップ、シールドがスリーブにあたる。 2種類の信号のやりとりが可能で、モノラル信号のアンバランス接続になる。 ◯マイクケーブル(バランス)の場合 ケーブルの構造は、芯線が2本(ホット、コールド)とシールド(グランド)線の合計3本。 フォンプラグの場合は、ステレオのTRS(チップ、リング、スリーブ)プラグが使われる。マイクケーブルの場合は、XLRタイプのキャノンコネクターが使われる。 ケーブルとプラグの接続は、ホット(2番)がチップ、コールド(3番)がリング、グランド(1番)がスリーブにあたる。 3種類の信号のやりとりが可能で、フォンプラグの場合はステレオ信号のアンバランス接続またはモノラル信号のバランス接続になる。キャノンコネクターの場合は、バランス接続。 【アンバランスとバランスの違い】 アンバランスに対し、バランスは構造的にノイズに強いという特徴がある。たとえば、ライブステージのように長い距離ケーブルを引き回す際は、ノイズの影響も強くなるため、バランスケーブルでの接続がオススメだ。ただし、自宅やスタジオなど数メートル程度での接続の場合は、アンバランスでもノイズの影響はさほどないので、状況によって使い分けよう。 【アンバランスをバランスに変換するには?】 ノイズから守るためアンバランスをバランスに変換したい、そんなときにはどうすればいいか。ダイレクトボックス(通称DI)を使うと変換できる。 BOSS DI-1 こちらは、サウンドスタジオノア全店で無料レンタルしている。 【PICK UP】国産オヤイデ電気のプロフェッショナルブランド"NEO"、世界トップクラスの実績を誇る"MONSTER CABLE"、ドイツ発世界屈指のケーブルメーカー"KLOTZ"、ハイエンドケーブルメーカーで知られる3社の製品を実際に使用し、その特徴を比較してみた! 【シールドケーブル】 NEO Created by OYAIDE Elec. QAC-222G 同社QAC-202Gのブラッシュアップモデル。ギターやベースに最適化されたチューニングがされている。バンドアンサンブルの中でも埋もれず、非常に抜けの良いサウンドが特徴。 MONSTER CABLE ROCKシリーズ クリーントーンの抜けの良さと、歪ませたときのローエンドの伸びが特徴。とくにソリッド系のギターとの相性が抜群。 BASSシリーズ 高いレスポンス特性と輪郭のはっきりしたサウンドが特徴。Red Hot Chill PeppersのFleaも愛用するベーシストのためのケーブル。 モンスターケーブルは通常使用による故障は無料で新品と交換できる点もうれしい。※正規輸入品のみ 【マイクケーブル】 KLOTZ MC5000 KLOTZブランドのフラグシップモデル。高い伝導率と高域の減衰を抑える低静電量を実現し、非常に太く立ち上がりの早いサウンドが特徴。スパイラルシールドを2重にしているため、電磁波・ノイズにも強い構造になっている。 今回紹介した3メーカーのケーブルは、サウンドスタジオノア各店にて無料でレンタルが可能だ。実際に使用し、ぜひ自分の耳でそのサウンドの違いを体感してもらいたい。 (NOAHBOOK 廣瀬正幸) 【NOAH College「Myケーブルを作ろう」レビュー】 2015年4月25日にサウンドスタジオノア駒沢店にて、「Myケーブルを作ろう」と題しオリジナルケーブルの製作セミナーが開催された。 作成に取りかかる前に、ケーブルの内部構造や電気信号についての解説があり、電気工作を行うための予備知識を身に付けてから作業に当たれたので安心だ。参加者の中にはハンダを触るのも初めてという人もいたが、講師スタッフの丁寧なレクチャーもあり、1時間ほどで全員がケーブルを完成させるこができた。 NOAH Collegeでは、いろいろな講座が随時開催されており、工作系のセミナーもまた開催予定とのこと。下記NOAH College特設ページを、ぜひチェックしてほしい。 NOAH College https://www.studionoah.jp/college/
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