楽器NEWS|ギター・ベース
2016.12.17
スタジオにある機材たち。
音が出ればいい、そんなわけないですよね??
機材の酸いも甘いも知り尽くしているスタジオのスタッフが、日毎機材に対して持ってる愛情をここで爆発!
もしかしたら、愛情じゃないかも。。
勝手に「自分ならこう使うぜ!」というのも教えてくれました。
そう、いつもスタジオにある黒と金のアンプです。 ではまず、Marshall JCM900の紹介をしたいと思います。
紹介してくれるのは、スタジオノア某店の店長です。
いらっしゃい。この記事を見ているということは、さてはあなた!
マーシャルに興味があるうえ人間ですね!そのくらいお見通しですよ!
この記事ではMarshall JCM900についてざっくりザクザク津々浦々長々と語ります。
ぜひこの記事で得た知識を学校、職場、飲み会の場、冠婚葬祭、その他もろもろのタイミングで披露し、周囲から「ヘー、ソーナンダー(棒読み)」といった冷めた視線で見られてもらいたいと思います!
JCM900を語る前にマーシャルの歴史について簡単におさらいしましょう! しばらくJCM900の話はしません!お預けです。
まずマーシャルと言う会社名、設立したジム・マーシャルさんの名前から取られているのはもはや常識ですね。
そして皆さん当然ご存知とは思いますが、ジム・マーシャルさんは元々ドラマーであり、最初はマーシャル『ドラムショップ』だったそうです。
ドラムショップですからドラマーが集まるわけですが、中には「なあ、ちょっと一人で行くの怖いからついてきてよー」という楽器屋にえもしれぬ恐怖を抱き、バンドメンバーを拉致する寂しんぼがいるわけです。
それに巻き込まれた不運なバンドマンの一人が『The Who』のピート・タウンゼント。
これは60年代の話で、彼との出会いはジム・マーシャルがアンプ作りをはじめるきっかけの一つになります。
大げさに言えば今マーシャルアンプを使うことができるのはピートのおかげです。
神と崇めるべきでしょうか。
その後何やかんやありJTM45というアンプが出来上がります。
あのジミ・ヘンドリクスも初期に使っていた有名なアンプですからぜひ覚えましょう。
このJTM45はアンプヘッドとスピーカーキャビネットが分かれたスタックタイプになります。
スタックタイプのメリットはアンプとスピーカーの組み合わせを変えやすいことや、持ち運びのしやすさです。
大きな音を出すにはスピーカーの数を増やすという手法がありますが、スピーカーが多ければそれだけ重く、大きなアンプになってしまいます。
ジム・マーシャルはヘッドとキャビを分けることによって、取り回しやすいアンプを作り上げたのです。賢いですね。
そして優しい。ひょっとするとジム自身がバンド活動の際ギタリストにアンプ運びを手伝わされ、その重さや運びにくさに行き場のない憤りを感じたのがきっかけかもしれませんね。(もちろん想像です)
そして80年代。マーシャル社はJCM800というアンプを発売します。
この時代のアーティストはこぞってこの新商品を使いJCM800は瞬く間に普及し一世を風靡しました。
なぜか?それはその音がロックだったから。
かくしてマーシャルは世界のマーシャルになったのです。ちなみに!ちなみになんですけどこのJCM800はサウンドスタジオノア吉祥寺店にてご利用いただけます!
詳しくはこちら→https://www.studionoah.jp/kichijoji/ (吉祥寺店の店長から「宣伝しろ」と覇王色の覇気を出しながら言われたので宣伝しています)
そんなこんなで世界中にマーシャルの名が轟き世は90年代、ハードロックの時代になります。
ハードロック、直訳すると硬い石ですが直訳するのはロックじゃないので訳さないでくださいね。
ハードロックが流行っているわけですから、ハードに歪むアンプが好まれる時代なわけです。
前述の通りマーシャル社もJCM800という歪むアンプを出していましたが世間はもっと歪むアンプを求めていました。そうJCM900の登場です!
いやー長かった!やっと900出てきたよ!ここまで読んだあなたはエライ!! JCM900はJCM800より歪むアンプです。
以上!ためになりそうでためにならないマーシャルの歴史講座でした!お疲れ様! ・・・
えっ?「ここまで引っ張ってそれだけ?」って思った?
「ここまで真面目に全部読んだのに900の説明これだけ???」って思った?
はい、これだけです。 ・・・気になります?JCM900の事気になっちゃいます?
そう...、そんなに900に気があるのね。
だったらこの先にいろんな人が900の事を語ってるレビューがあるわよ。
そこでどんどん知識をつけて、学校、職場、飲み会の場、その他もろもろのタイミングで披露し、周囲から「ヘー、ソーナンデスカー(棒読み)」といった冷めた視線で見られるといいわ。
じゃあね! 某店の店長オススメのMarshall JCM900の動画をご紹介いただきました。
・ツマミがどうなっているかとかは見やすいけど音質がエアー感ありすぎる動画
・音はちゃんと集音されていてわかりやすいけど画像が動かない動画
さて、ここからが本編!スタッフの愛がこもったマーシャルレビューを見ていきましょう。
とても温かみのあるマイルドなサウンドが気に入っています。
私はもともとベース弾きなので、ギターを持つ際はクリーンサウンドに持ち込みの歪みペダルのみをかましてズンズンと弾くのが楽しいですね!
歪みペダルがなかったとしても、LEADチャンネルのGAINが "幸せを掴むための道" と言っても過言ではないくらい良い歪みを生み出してくれます。
難しいことを考えずに王道のサウンドを出してくれるのがJCM900の強みだと思います。
またベースを繋いでMotörheadのレミーのようなベースサウンドを出すこともできるかも...?!
JCM900。 90年代、その頃には無かったよりハイゲインなサウンドが求められた頃、JCM800に代わり誕生しました。
ウォームなクリーンサウンドと近代のマーシャルらしい歪みは現代のミュージックシーンを作り上げたと言っても過言ではないでしょう。
僕にとってJCM900はリハスタやライブハウスとどこにでもあり、家族のような存在でした。 JCM900の良い所は直接アンプに繋げば「The マーシャルサウンド!」といった感じで、1959やJCM800と比べると、荒さといったものが消え、優等生と言えます。
個人的にはJCM900をクランチ程度に設定して、ブースターペダルで味付けブーストする事で自分の音を出していました。
設定的にはジャズコーラスでも可能ですが、JCM900を使うことでマーシャルらしさや真空管の温かみといった、トランジスタでは出せない音楽的な歪みに魅力を感じていました。
もっと良いアンプは世の中にたくさんありますが、JCM900は定番。
スタンダードで良くも悪くも普通の音です。それを使いこなし、自分の音にすることが自分の成長へ繋がると考えています。 そんなJCM900が僕は大好きです。
スタジオにあるギターアンプといえばMarshallとジャズコことRoland JC-120。
そしてノアにおけるMarshallは多くがJCM900 4100となっています。
他にもJCM800、JCM2000やJVMと様々なモデルが選べますが今回はJCM900についてを。
JCM900 4100の音についてよく聞く評価を聞いたり調べたりすると「ハイが耳に刺さる」「キンキンする」など、ハイ上がりな音と認識されているのかなと感じます。
個人的には全然そうは感じておらず、実際に使ったときに、音が耳に刺さる!と感じたらぜひ試して頂きたいことがこちら↓↓
ゲイン、ボリュームはそのままにEQを全て0に
↓ まずはMiddleを上げていき好みのポイント探し
↓ Bassを上げで必要な量まで低域を出す
↓ 音がこもっていると感じればTrebleを少しづつ上げる
↓ 最後にPresenceを弄る
こうしていくと、MarshallのEQの各ツマミの担当する帯域がBass、Middle、Trebleと名称を見たときにイメージする範囲とだいぶ違い、かなりハイ寄りに感じることができると共に、Trebleは0〜2の辺りで落ち着くかと思います。
そしてJCM900は 耳に刺さる音 とバッサリと表現するのは勿体無い、澄んだクリーンから荒々しいオーバードライブまでカバーできるアンプだと体感でき、普段他のアンプを使っている人もJCM900もイケてるなと思ってもらえると嬉しいです。
補足: EQを0から上げていく音作りをするとき、アンプの機種によってはEQ全カットの状態では音が出ないアンプもあります。
今回レビューさせていただく機材は、かの椎名林檎氏の曲中にも登場する定番中の定番、Marshall JCM 900。
ギター愛好家なら恐らく誰もが触れたことがあるだろうし、リハーサルスタジオやライブハウスでもお目にかかることが多い機種です。
ギターは私が好きなFender Japan Telecasterを使用しました。 まず率直な感想を述べると、低音~中音域の圧がすごい、というのが第1です。
EQをフラットにして弾くと、それだけで低音域が前に出て、且つギターの美味しい中音域や高音域もしっかり出てくれます。
GAINを上げて音をクランチ気味にしてもクリアに出てくれ、リバーブは深くかけても原音を邪魔することなく最終的に綺麗な残響を生み出してくれます。
特にBチャンネル(歪み)を使うとそれがかなり顕著で音がドンシャリになります。個人的にエフェクターを使うことが多いので、BASSを2、MIDDLEを7、TREBLEを5、PRESENSEを3にして、ギターのトーンを気持ち抑え目に使うのが好みです。
少し私的な話になりますが、私のギター歴は7年と然程長いわけでもなく、「音作り」という観点で意識し始めたのはほんの2~3年前の話です。
Marshallアンプと初めて出会ったかつての高校生だった私は、「POWER」「STANDBY」の2つのスイッチ、たくさんのつまみ、つまみの下に書かれた英単語に齷齪し、スタジオにいたよぼよぼのおじいさんに使い方を聞いたのを今でも思い出し、ある種のトラウマとなって苦手意識がありました。
ただ、使い慣れてくると愛着が出てくるもので、今ではJCM900を使うのが当たり前になっています。 好みの音楽、流行り、自分自身のコンディション、使うギターetc...自分好みの音は人の数だけ存在するし、その音を気持ちいいと思う人の数もまた然り。
1発コードを鳴らせばそれこそ飛んでいっちゃいそうな音を追求する皆様と同じギター好きの1人として、何か感じていただければ幸いでございます。
いかがでしたか? アンプって本当に奥深いし、よくわかんない!と思っていた筆者でも、「試してみようかな?」と思ってきました...!
ギターを持ってないのでまずスタジオに行って、ギターレンタルして、Marshall JCM900をナイトパックで朝まで弾き倒してみたいと思います!!!!!
みなさまもぜひお試しください!
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