楽器NEWS|ギター・ベース
2017.03.15
音が出ればいい、そんなわけないですよね?? 機材の酸いも甘いも知り尽くしているスタジオのスタッフが、日毎機材に対して持ってる愛情をここで爆発! もしかしたら、愛情じゃないかも。。
勝手に「自分ならこう使うぜ!」というのも教えてくれました。
スタジオ内に必ずあると言っても過言ではないほど、本当によく見るアンプです。
「ジャズコ」とか「JC」とか言いますよね! 第1回目のマーシャルの時もお世話になったスタジオノア某店の店長に再び解説をお願いしました。
いつも一緒にいて当たり前だった。
長いこと一緒にいたから、それが当たり前だったから、大切さに気付けなかった・・・ 空気のような存在。 無くなって初めて気づいた。 苦しくて息ができないよ・・・
突然ですが、あなたの周りにも当たり前の存在ってありますよね? もう気づいていますね?そうです!
皆さんJC好きですか? 好きですよね? あの透き通った音色はたまらないね!! ・・・
えっ?好きじゃない? それはね、あって当たり前だと思っているからじゃないかな?
スタジオとかライブハウスとかどこにでもあるもんね。 でもね、そういう奴に限って、
あなた、JCのこと、少しは知ろうとする努力はしたの?
JCの良いところちゃんと見てあげた? いつでもいて当たり前だと思ってなかった?
いやぁ・・・ 自分で書いといて言うのもなんですが、ウザいですねー笑
まあ、世の中にはいろんな人がいますから、
もしね?もしも凄まじくJCを愛する女性ギタリストがいたら、JCのことを知らないと上記のような会話がこの世に生み出されるかもしれませんし、一緒にJCのことを知ろうとする努力ってやつをしてみようじゃありませんか!
JCは1975年に生まれ、現代に至るまでほとんど形を変えることなく(多少のマイナーチェンジはありますが)生産され続けています。 特徴は何と言ってもクリーントーン!
ギター本来の音をストレートに表現できる澄んだ音色は初心者からプロまで多くのプレイヤーを魅了しています!
また、スタジオ、ライブハウス、至る所にあるのも強みです。
JCを制するものはギターアンプを制すると言っても過言ではありません!
皆さまはご存知かとは思いますが、ギターアンプには大きく分けて『真空管アンプ』と『トランジスタアンプ』があります。
真空管アンプは温かみのある甘めの音色になり、それはとても音楽っぽい音色です。
しかし時にギター本来の音にとって余計な味付けとなってしまう場合もあります。
一方トランジスタアンプは味付けのないソリッド、固めな音色が特徴です。
真空管アンプのような温かさはありませんが、ギター本来の音を活かしやすく音作りの幅が広くなります。
中でもJC-120はザ・トランジスタアンプなアンプです!
ギターの音を忠実に出力するのと同様に、エフェクターの音も味付けなく出力されるところもエフェクター好きにはたまりませんね!
余談ですが、エフェクターで有名なBOSSはROLANDのブランドです。
すなわち、BOSSのエフェクターはJCと非常に相性が良い!
もし普段マーシャルを使っていて買ったエフェクターがイマイチな気がしたら、一度JCにつないでみることをオススメします!
そんなJCは今なお発売当時の姿で生産されていますが、「実はこんなモデルも出てました」を一部ご紹介していきます!
JC-120はスピーカーが2発ですが、こちらは10インチのスピーカーを4発搭載したモデルです!JC-120よりレンジの広いサウンドとのこと!
まさかのスタックタイプのJC!200Wのシリーズ最大の出力を誇る。
ギターアンプ、ではないJC!Bluetoothスピーカーです。スマホと同期して音楽を聴いたり、電話もできます。 なんとスピーカーまで出ているJC!愛されていますね!
さて、だんだんあなたもJCについて興味湧いてきたんじゃない? 今までおざなりにしてきて後悔しているんじゃない?
「今更だけど、もっと君のことを知りたい」とか思ってるんじゃない? わかってる、わかってる・・・。
あなたがそう思うだろうって最初から分かってた。 そんなあなたにはこちら!!!
こりゃあ見なきゃ損だね! では、ここからが本編!スタッフの愛がこもったジャズコーラスレビューを見ていきましょう。
ギターアンプの中でもかなりの定番アンプですが、何と言ってもこの見た目が良いですよね!
戦車みたいにガッチリしてて私は好きですよ!
バンド歴は地元で少しやってた程度で、使っていたのはリハスタのマーシャルが多かったです。
なので、JCはほぼ触っていませんでしたが、今回弾いてみて、まず改めて使いやすい!と感じました。
まさに定番。入門編といったような扱いやすさです。
2CH、3バンドEQというシンプルなつまみの構成のおかげで、ギターにわかな私でもすんなりと音作りに入れました。ありがたい。
私はクリーンとかクランチの音が好きなので、JCを弾くとなったら何もエフェクターをかませずにクリーンで音を作り、コーラスにつまみをカチッと入れて弾いたりします。
めちゃくちゃギター上手いおじさんになった気分になれて楽しいですよ。
EQはブライトOFF、ベース3から4、ミドル4から5、トレブルは3から4ぐらいで抜けを調整する感じで作りました。
エフェクターのノリも良いので、ぜひ自分だけのJCの音を作って下さい!
サウンドスタジオノア野方店スタッフの筒井でございます。
前回Marshall JCM900に引き続き、またまたアンプのレビューをさせていただきます!
今回はなんと、Roland JC-120!!!
僕が中学生の時からずっと使っているアンプなんです。
そんなわけで今回は僕のJC愛をたっぷりお伝えできればと思います!
JCといえば皆さんどんなイメージをお持ちでしょうか? まだ子供であるが、少しずつ大人の女性へと変わりつつある年頃・・・ って、J(女子)C(中学生)やないかーい!! ・・・
なんていうギャグも何度聴いたことでしょうか。
どのライブハウスにもスタジオにも、ほぼ必ずあるこのアンプ、皆さんはマーシャルと同じでオーソドックスなクリーン系のアンプというイメージが強いと思います。
またご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、たくさんの裏技も存在します!(縦置きでラウドネス効果を得られる、パッチでチャンネルリンクすることによってより奥深いサウンドメイクetc...)
ですが、あえてここでは語りません。どうせ誰かが書いていますからね!
僕がこのレビューでお伝えしたいのは、JCの真の魅力です!!
この記事全体の半分以上くらいの超・長文でお送りしたいと思います!!!
JCの音って、正直に言って特出した個性、特徴といったものってそんなに無いですよね。
トランジスタ系アンプ特有の素直なクリーンサウンド、備え付けのコーラス効果。
これだけ?と思われるかもしれませんが、これこそがまさにJCの本当の魅力だと思います。
トランジスタの音=JCの音といっても過言ではないでしょう!
皆さんが自分の機材で一番愛着を持っているのって、何よりもギターですよね。
そのギターの音がそのまんま素直にポロンと出てくれるんです!!
チューブアンプでは音が太かったり歪みをどう使うか考えたりと、アンプの特性に依存した形で「そのアンプで聴ける音にする」という感じの音作りになりがちですが、この場合は「自分の思う良い音をまっすぐ目指していく」音作りになります。
同じ事のようですが、実際に使ってみるとよりチューブアンプに比べより感覚的な音の作り方になっていくと思います。
何だかんだ言っても、実際に弾いてみないことには語れませんね!
早速音を出していきたいと思います。
今回はChannel-1は省略し、リバーブやコーラス・ビブラートのあるジャズコーラスのメインチャンネルとなるChannel-2で音を出していきたいと思います!
今回使うギターは、野方店でレンタルしているFender Standard Telecasterです。
まずは、クリアなクリーントーンを目指していきます。
チャンネル2のHi INPUTにテレキャスを接続します。
アンプで音作りをする際って、EQを全部12時に合わせてそこから削っていく、稼いでいくというやり方の方も多いと思いますが、JCの場合は全部12時だとアタック音のハイの部分がかなり耳に痛い印象です。
また縦置きしてないにもかかわらずローがブーストされてるような感じで、正直バランスが悪いです。
もういっそのこと、BASSは0にしちゃいましょう!TREBLEもうるさいので、0にしちゃいます。・・・
あれ?何だか意外に綺麗な音になりました。 むしろ、透き通って耳に障らない非常に聴きやすい音になりました!
実は、TREBLE 0 MIDDLE10 BASS 0 というセッティング、Rolandが公式に推奨しているものらしいです。
へえ〜って感じですね! 僕の場合はMIDDLE12時で、もう少し明瞭感が欲しいのでBRIGHTボタンをONにし、TREBLEを少し上げ明るめの音にしました。
ただこれだと、ただ綺麗なだけの音、というイメージです。音圧を稼ぎつつ、もう少し広がりのある音になれば最高なんですが・・・
と、そんな時のためにディストーション、リバーブ、コーラスがあるんですね!
JCのディストーションはギャンギャンに歪ませるものではなく、音圧を上げる感覚で使って良いと思います。
つまみを一つ上げる程度でしたら音も潰れないですし、他の音に飲まれたりもしないですね!
リバーブを9時くらいに合わせ広がりを持たせると、音がしっかりと抜けて、かつ暖かいクリーンになりました!
EQも、全部9くらいを基準に調整するのがちょうどいいかもしれませんね!
調べてみたところ、JCのフラットについてはずっと交わされている議論らしいです(笑)
何にしろ、自分のやりやすい形が一番ですね!
ジャズコーラスといえばもちろん、コーラスです!
先ほどのセッティングに加え、コーラスを使ってみたいと思います。
コーラスをあげて、左のSPEEDとDEPTHをいじりますが、音が変わりません。
あれ?おかしいなあ・・・まあいいやテキトーにあげとこ! って事を昔よくやっていましたが、SPEED DEPTHはビブラートの調節つまみなんですね!
めちゃめちゃ恥ずかしい思いをした記憶が蘇りました。 それはさておき、早速コーラスを堪能していきましょう。
コーラスの仕組みを一応簡単に解説します。EFFECTつまみのCHORUSをONにすることによって2つあるスピーカーの一つは元音、もう一つからはピッチを揺らした音が鳴り、それが空中で混ざることでコーラス効果を得られるという感じですね!
あんまり上げすぎてフニャフニャになっても嫌なので、こちらも9時くらいの設定でいきます。
ジャラーン・・・ 先ほどのリバーブとコーラスが絡み合って、なんというか、「俺、ギター弾いてる!」って感じがモノスゴイです。
センドリターンを使って空間系のエフェクターを繋ぐという技もありますが、このアンプに備わっている物でも十分すぎるクオリティを得られると思います。
昔コンパクトエフェクターでコーラスを使っていましたが、音の重なり方が機械的で冷たい感じで、しっくりこない効果だったのですが、JCのコーラスは生々しいというか、ホンモノのコーラスという感覚です。そりゃ本当に空間で混ぜてるんですから当然ですね!
本当に高いポテンシャルを秘めたエフェクトだと思います。
以上で簡単に音を作ってみました。ところで、JCを使うギタリストの多くの方がコンパクトエフェクターで歪ませて使っていると思います。
この癖の無いサウンドが、エフェクターを非常に使いやすくしているんですね。
僕も早速エフェクターを使って歪ませてプレイしてみました!
今回使ったエフェクターは、ディストーション・SHARK WARZY DRIVEです!
SHARKはタイ製のメタル系ハイゲインペダルの一つで二つのブーストスイッチが付いているのが特徴です。歪みエフェクターの中ではかなり評判が良く、音作りが非常に幅広くできます。
アンプを買うお金が無い僕の心の友です!(笑)
先ほどJC側で作った音で、リバーブやコーラス、ディストーションなども使いましたが、それらが一切邪魔をせず、エフェクターでしっかり歪みだけ出ているという印象です。
ある意味最高のハイゲインアンプなのではないでしょうか!(笑)
エフェクター側で思い切ってゲインを上げてみても、アンプ側でしっかり鳴っていて潰れないですね。
アンプのディストーションを落とし音圧を下げると、エフェクターのゲインが強すぎて音が潰れてしまうので、コンプ的な使い方をすればいいと思います。
チューブアンプだとモコモコしてしまいそうですが、エフェクターのポテンシャルが最大限に引き出されていると思います。
さて、色々とJCを試してきましたが、まるで白米のようなアンプだと感じました。
この極上の白米のようなアンプをいろんな調味料を使って料理することで、 究極のメニューが生まれるんですね!
マーシャルをはじめとしたチューブアンプとは対照的な音・使い方ですのでまさに究極のメニューVS至高のメニューといったところでしょうか。
癖の無いサウンドと一言にいうのは簡単ですが、その中にも多彩なエフェクトバリエーションがあり、奥深さを感じるアンプですね!!
超ロングヒットなアンプなだけに個体差もあるとは思いますが、思い切って自分で購入してしまうのも一つの手かもしれませんね。 エフェクターを使う方には是非このアンプをお勧めしたいです!
高音がキンキンする、低音がイマイチ物足りないと思った時にJCを縦に立てることで、車輪の四点ではなく"面"で床に適度な振動を与え、箱鳴り感を再現できる
プレイヤーの耳との距離が近くなることでモニタリングしやすくなり、EQで無理にHighをあげなくて済むので痛い高音も軽減する
チャンネル1と2を同時に鳴らすことができ、音作りの幅が大幅に広がる
チューブアンプのぬくもりを感じられる
ジャズコーラスの無限の可能性をひしひしと感じますね...恐るべし!
いつもスタジオでマーシャルばっか、ケトナーばっか使ってるあなた! はたまた、ベーシストだからってアンペグばっか、マークベースばっか使ってるあなた!
これを読みきったあなたなら、絶対に次のリハはジャズコで決まりのはず!!!
ジャズコ追加もしちゃうはず!!!(アンプは貸し出し無料です)
リンクしてみた〜!この臨場感...語りたい!と思った方、NOAHのスタッフに語りかけてくださいね! ご感想お待ちしております!
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