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NOAH NEWS|中野店

今をトキメク!?齋藤楽器工房に潜入!

2017.04.23

エレキギターといえば、昔からFENDER!GIBSON!大手海外ブランドがみんなの頭に浮かんでくるだろう。そんな中最近SNSなどでは、おなじみのブランドとは一味違った国内工房系ブランドが注目を集めている。その中でも、今人気を集めているのが Saito Guitars だ。 『サイトウさん?わかりません!!』って方にはSaito Guitarsの魅力が詰まった素晴らしい動画があるので、こちらをどうぞ! どうでしょうか?良さそうなギターですよね? その高いコストパフォーマンスから、手にしたギタリストたちは、たちまちSaito Guitars宣伝部員になってしまうのであった。。。(筆者を筆頭として) この度、筆者はスタジオマンとして『NOAHをご利用のお客様にこの素晴らしいギターを知ってもらいたい!』そんな思いが高まって、齋藤楽器工房に取材に行ってきた。 実は、今回で2回目のSaito Guitarsレンタルキャンペーンになる。 前回のキャンペーンで見事にSaito Guitarsの魔法にかかった、三軒茶屋店屈指のギターマニア・スタッフF君をアシスタントとして引き連れ、3月某日、聖地・齋藤楽器工房のある埼玉県川口市に向かった。

待ち合わせ場所の川口駅

心優しい齋藤楽器工房の営業 杣 (そま)氏が、なんと川口駅まで車で迎えに来てくれた。 本当に温かくご対応いただきありがとうございます!! 工房に向かう車中、ギターキッズあるあるの会話で盛り上がり、あっという間に目的地、齋藤楽器工房に到着。 そしてついに!Saito Guitarsファンのレジェンド 齋藤 正昭社長の登場です!!

齋藤楽器工房 代表 齋藤 正昭氏

改めて挨拶を済ませると、アシスタントのF君が『SNSなどで、よく見るので初めてお会いする感じがしないです!』と興奮気味に一言。 そう、Saito Guitarsの魔法にかかってしまった人にとって齋藤社長は、特別な存在になってしまうのだ。 前説はこれぐらいにしておいて、、、お待たせしました。 レンタルキャンペーンで対象のSシリーズに関して、齋藤社長にいろいろお話を伺った。 筆者(以下赤文字):お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございます。 よろしくお願いします! -今回のキャンペーンのSシリーズですが、こちらの開発に至ったキッカケを教えてください。 齋藤社長(以下齋藤):もともと25年リペアショップをやってまして、そこで色んなお客様と関わって、『こういうモノが弾きやすいのではないかな』『こういうモノが好まれるのではないかな?』ってノウハウはずっと蓄積されてました。それを形にして、製品としてやっていきたいという気持ちもあり、一番やりやすいエレキギターを開発してみようという流れになりました。 -以前からギターをつくりたいという気持ちがあったのでしょうか? 齋藤:そうですね。その気持ちはありました。タイミング的なものもちょうどいいのではないかと思い、始めてみました。 -そのタイミングって・・・? 齋藤:こっち(川口)に引っ越してきたのが3年前になるんですけど、それは製造を意識してこっちに引っ越してきました。そもそもギター作りたいっていうのはずっとあったんですけど、少しずつ環境なども整ってきて、そろそろやってもいいのかなっと。 -なるほど!以前あった下高井戸からの移転を機に、こっちであったら出来るってのがあったんですね。 齋藤:そうですね~。 -ありがとうございます!次はSシリーズの特徴や、機能的な質問になりますが、既に使っている人とか、弾いたことある人が感じる事だと思うんですけど、形状や、材、塗装などの技術面でいいなって思う事が多いかと思うのですが、この点についてこだわりや工夫はあるのでしょうか? 齋藤:それも、今まで修理工房をやっていた経験上、『こういう感じがいいんじゃないかな』っていうはわかっていたんですよね。プレイアビリティとか、喜ばれるんじゃないかな?っていうのは、一応自分では熟知したつもりではあります。それを形にしたのがSシリーズなんですね。だからエレキギターを作ろうとしたとき、こういうものを作ろうっていうのが先にあったんじゃなくて、自分たちの得意なところの、プレイアビリティとか、フレットワーク、ナットの切り方とかピックアップの音の出し方とか、そういう経験を構築して出来たのが、Sシリーズになります。

Saito Guitars S-622 Black

-今までの25年リペアショップとしての経験や、お客様の声を生かしたのがSシリーズになるんですね! 齋藤:そうですね。あとSシリーズの形状の特徴でもある、ボディのアーチなんですけど、ここが結構難しくて、わかりにくいところなんですけど、手作りでは均等にするのが、どうしても難しくて、NCルーターじゃないと出来ない形状になってます。厳密には手でも出来るんですけど、10本あったら10本とも同じにはならないで、バラバラになってしまうんです。Sシリーズでは、NCルーターでコンピューター制御されている『均一さ』が特徴でもあります。意識的には10本つくったら10本とも同じようになるってのがウチの理想です。1本だけずば抜けていて、1本だけ60点でみたいにならないように、平均点を全部にあげられるように作ってます。 -たしかに、いろんな所でSaito Guitarsを弾かせて頂きましたが、すべて良いモノだなって思いました!ちなみにアーチ状にしてる理由ってなんでしょうか?響きとかのこだわりでしょうか? 齋藤:10本とも同じように作るにあたって、最終的にNCルーターで出来る事が一番最適だなと思うのでアーチがかかってます。どういう事が起きているかというと、外側にいくに従ってボディが薄くなっていて、その形状がSシリーズの独特の『鳴り』を生み出してます。高低差はおよそ1cmほどあり、低いところは削っているので、軽量化も出来てます。

Saito Guitarsサウンドの要となるNCルータ

-たしかに、ものすごい鳴りをしているのに軽いですよね。 齋藤:材は。一般的に仕入れられる普通の材を使ってるんですけど、軽くなってます。でも、ピックアップが置いてある所とか、ブリッジの置いてある部分の厚みは、FENDERのストラトと同じ厚みになってます。 -あとネックの弾きやすさも特徴だと思います。現に太めのギブソン系からでも、細めのアイバニーズ系からも、どちらからでも移りやすいと思いますが、このネックに関してのこだわりなどを教えてください。 齋藤:これも、今までの修理工房の時に何千本とみてきたので、その経験から、細すぎず、太すぎず、どれくらいが好まれるのかなっていうのはわかってました。形状もしかりなんですけど、フレットの打ち方とかナットの作り方の精度は、結構詰めてます。楽器店に置いてある工場出荷の状態より、修理工場で細かくセットアップされた状態にまで、かなり時間をかけて持ってきて出荷しています。一番時間かけてるといってもいいくらいやってますね。 -ありがとうございます。では少し話が変わりますが、以前からはシンプルなカラーリングがあり、最近では新色で斬新なカラーリングも増えてきていますが、齋藤社長の好きなカラーリングって何でしょうか? 齋藤:好きな色っていうのは、、、特にはないんですけど(笑)。逆に言うとウチって、今セレクトオーダーでいろんな色が出来るんですね。目をつぶって『これとこれ!』みたいに選んでも、ほぼほぼ全部合っちゃうんですよね~。この間も、ちょっとおもしろいんですけど、ボディがNavy blueでヘッドがmaroonとか、オーダーでもらった時にはミスマッチかなって思ったんだけど、作ってみると。。。合うんですよ。パターンはある程度決まっているので、何色でもオススメって感じです。んで、今回のテストパターン(三軒茶屋店のSSHモデル)というか、これからはこういう色もやっていこうかと思って、ちょっと面白い色のサンプルを作って展開していこうかなっと思ってます。 -ちなみに杣さんはいかがでしょうか? 営業 杣氏 (そま、以下杣):個人的には初期のシンプルなものとか、何も塗ってないNakedとか好きですねー。 -なるほど!(三軒茶屋レンタルの新色Cinerariaを見て )これ本当スゴイですよね!今までは艶消しの黒とか、シンプルなカラーリングのイメージでしたが、チャレンジしてますね。 齋藤:最初は、ボディのトップにメイプルを貼ってほしいとか、そうゆう要望もあって、でもそれをやってしまうと、どうしてもコストもかかって、値段も上がってしまうんです。確かに値段上げてしまえば出来る話なんですけど、同じ値段を払って、すっごくきれいな木目のやつと、ちょっと微妙だなってやつ同じ値段にするのは、どうしても忍びなくて、だったら模様として木目書いてみる?みたいな感じの所から始めて、だんだん話が広がって、こんな色を作ってみました。この色も一応アップチャージなしで出来るようにはしようかと思います。 杣:こちらからどこまで対応できるのかって言っている部分が無かったので、Sシリーズの初期のジャンルが特定されていないシンプルなカラーから、例えばこう言ったパターンものになってくると、もう少しメタルコアとかの方が好むような色にも対応できますよっていう幅広さを見て頂けたらと思います。 -Sシリーズの発売以降、かなり好評ですが、これは予想出来てましたか? 齋藤:これはまったく予想してなかったです。発売当初からこんな感じになるとは正直思っていませんでした。おかげ様で予想を上回ってます。最初は宣伝する手段も全然なかったので、どういう感じで広がっていくのか。これも未体験なので、想像が出来なかったですよね。 -自主的にやっている宣伝は、ホームページとSNSくらいですか? 齋藤:そうですね。基本的には・・・・ -あとは、ユーザー(筆者を筆頭に)からの口コミで広がっている感じですか? 齋藤:ええ、そんな感じです。 -去年の楽器フェアで TLC (テレキャスター)が発表になりましたが、あちらも周りからの声があって実現させたのでしょうか? 齋藤:えっと、実はストラト、ジャズマス、テレキャスはSシリーズの3部作みたいな感じで、もともとこれでいこうと思ってました。一応これで完結って感じです。ネックがすべて同じで、全部付け替えられて、ボディだけ異なるって感じです。あとはピックアップが、ストラト用、ジャズマス用、テレキャス用って異なってます。普通はストラト→テレキャス→ジャズマスの順で出すのがセオリーかなと思うんですが、ここは意外性を狙ってテレキャスの前にジャズマスターを出しました。 -なるほど、ありがとうございます (やっぱり良いモノは広がるんだなぁ)。では最後に齋藤社長よりレンタルギターの解説をお願いします!

三軒茶屋店

Model :S-622(Growl-Bore up Set) Color Cineria(新色) Body: Light Weight Ash FingerBoard: Rose Wood

齋藤氏コメント:S-622の中でも、最も人気の高いSSHレイアウトがご利用頂けます。特殊な技法で塗装された新色Cineriaも見逃せません。 S-Series第一弾。迷ったらこれをお試し下さい。


Model :S-622TLC(TLC Set) Color Naked Body: Light Weight Ash FingerBoard: Maple

齋藤氏コメント:昨年の楽器フェアで発表された、.2017年発売の新作です。このモデルでしか味わえない、ダイレクトなボディの鳴りと抜群のハイレスポンスをお楽しみ下さい。


中野店

Model :S-624MS(Sledgeα-Bore up Set) Color Shallows Body: Light Weight Ash FingerBoard: Maple

齋藤氏コメント:1弦側648mm、6弦側672mmのMulti-Scale採用。ピッチの良さとテンション感、是非ともバンドアンサンブルの中でお試し頂きたい一本です。Multi Scaleの効果を実感してみましょう!


Model :S-722(Seven Sledge Set) Color Carrot Orange Body: Alder FingerBoard: Maple

齋藤氏コメント:S-722は多彩なジャンルに対応する7弦をコンセプトに開発されました。これまでの7弦ギターには無い、汎用性、演奏性の高さを実感頂けます。7弦初体験のお客様にもお勧めです!


高田馬場店

Model :S-622JMC(Flat Head) Color Black Body: Alder FingerBoard: RoseWood

齋藤氏コメント:JMCはJM Conceptの略。魅力的なボディシェイプとピックアップが生み出すサウンドは、カッティングやコードプレイに新たなる可能性を感じて頂けるでしょう。シングルコイルがお好きな方は是非..!


Model :S-724MS(Seven Sledge-Seven Bore up Set) Color Naked Body: Light Weight Ash FingerBoard: Maple

齋藤氏コメント:648-677mmのMulti Scale採用の7弦モデル。ピッチの良さは勿論、通常の7弦では味わえない、タイトでモニタリングのしやすい低音を奏でます。コイルタップ時のサウンドに新たな可能性を感じるかも・・・?

-素晴らしい解説ありがとうございます!もしよかったら、工房の見学などもさせていただいてもよろしいでしょうか? 杣:もちろん!大丈夫ですよ。ではご案内しますね。 という感じでインタビューは終了。筆者とアシスタントF君は杣氏の案内で工房を見学させていただいた。 初めてのギター工房見学の為、興奮する筆者とF君。杣氏に解説していただき、ギター製造にあたって、計算された設計、すべての工程に妥協を許さないこだわりを改めて目の当たりにした。このこだわりには『流石!齋藤さん!』の一言である。 ここで、重大ニュースがある。 なんと!このSaito Guitarsが期間限定で、しかも無料で、SOUND STUDIO NOAHで試すことが出来る!! 楽器屋で試奏すると、周りの目が。。。。バンドでMarshallのアンプで爆音で試したい!良いギターでセルフレコーディングしたい!そんな方には是非、三軒茶屋店、中野店、高田馬場店に足を運んで頂き、Saito Guitarsの技を体験してもらいたい。

 (筆者 齊藤明生)

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