NOAH NEWS|NOAH College
2018.01.20
2017年12月23日、NOAH最大のスタジオ、サウンドスタジオノア学芸大店1Ast(85帖)にて「ガチ演奏ガチ対談」をテーマに、PABLO(Pay money to my pain)×大喜多崇規(Nothing's Carved In Stone)によるバンドセミナーが行われた。 このイベントは学生さんや大学サークルなど、これから音楽を頑張っていきたいと、活動を始めたばかりの方々のために企画した。若い世代が、音楽離れ、バンド離れしていると言われがちだが、そんな中でも日々音楽に親しんでいる方達とスタジオノアは一緒に音楽業界を盛り上げていきたいと思っている。プレイヤー側もリスナー側も、全ての人にとって音楽がもっと身近なもの、大切のものになれば、音楽業界というモノの位置づけ、重要性がきっと日本の中でも上がっていく。そうすれば音楽エンターテイメントに関する新しい職業が生まれ、新しいシーンが展開して行くかもしれない。日本を動かす、世界を動かす働きを、若い皆さんとスタジオノアで始めていきたい。そんな試みの第一歩が今回のセミナーになっている。 第1回のゲストはトップギタリスト Pay money to my pain (以下PTP) の PABLO 氏と Nothing's Carved In Stone(以下NCIS)の大喜多崇規 氏をお呼びした!MCの高山都さんの進行もあり、不思議と超自然体の3人から生まれたケミストリーをここに残す。 予定の2時間を大幅に超える2時間半の濃厚な内容の一部、今回のテーマ「ガチ演奏ガチ対談」の中で「ガチ対談」にフォーカスを当てお届けする。 セミナーはPABLOさん(PTP)と大喜多さん(NCIS)が登場しオープニングデモンストレーション演奏でスタート。 Stingのshape of my heartを二人でカバーした。なんと大喜多さん(NCIS)が歌うレアな場面も。 PABLOさん(PTP)はリハでは歌っていたが、いざとなったら緊張して出てこなかったというお茶目な所も見れた。 そしてお二人への質問タイムへ突入。
PABLOさん(以下P):最初ここで打ち合わせをて、カバーをやりましょうとオニィが提案してくれて。 大喜多さん(以下お):ギターとドラムだったから何か二人の共通のルーツのアーティストが良いのかなと思って。PABLOもSting通ってると言うからじゃあやろう!となってね。 P:僕めちゃくちゃ好きなんです。一番最初に好きになったのが音楽がpoliceだったんです。Stingが所属していたバンドなんですけど。 お:それでこの曲を選んだよね。 P:shape of my heartがオニィ(大喜多さん)から出てくるのが良く解るのが、エルレのツアーにPTPを呼んでもらった時に生方くん(ELLEGARDEN,Nothing's Carved In Stoneのギター)がリハでこの曲を弾いていたんだよね!オニィからこの曲やろうときた時に今でもまだ弾いてんなと思って(笑)これどうなんすかね? お:まだ弾いてます(笑)それで思い出したのかな(笑) 三方のトークも始まり、次に話題になったのが、会場のレイアウトについてだ。 今回のセミナーのテーマが「ガチ演奏ガチ対談」という事もあり会場は、中央を縦に二人が向き合う様に配置し、客席は二人を挟むように左右に儲けた。 P:ライブだと皆ノッてくれるけど普段セミナーだとお客さんが目の前にいてジーッと見られてる感じがあって... お:視線がね(笑)でも今日は横にいるのでいつもよりリラックスしてできそうです! 普段セミナーなどよく行っている二人だが、今回の様な配置は初めてだそう。 PABLOさんは実際に曲作りを行う時はドラムの方と2人で向き合う配置で行うそうで、今回の配置に、よりセッション感を意識してくれた。
P:オニィはハートがオープンな人ですね。会ってまだ少しの時間しか経ってないけど、人もそうだけどドラマーとしてもオープンな人で、僕の勝手な想像だけど他のミュージシャンと混ざると皆の受け皿となる。皆がそこに入っていく様な人かなと勝手に想像していますね! お:僕はPTPとcoldrainとCrossfaithのスリーマンのライブを見た事があって、その時のプレイがとてもカッコよくて、ハードコアとかメタル寄りのイメージはしていましたね。 P:よく言われるんですよね。僕めっちゃ幅広くてデスメタルから歌謡曲とまではいかないけど女性の歌モノまで好きです。
P:僕の中でミュージシャン同士で音出すのは楽しい瞬間なんですよね。相手がどういうミュージシャンなのか、スタイルなのか、それが強く感じる瞬間だったりするので、あんまり考えずフラットな状態で流れでいこうと思ってましたね。 お:自分はあまり変わらないけど、人と人とが合うと何かしら反応が有るんですよ。二人のカラーが入ったバンドになるというか、それが面白いんですよね。 P:それがバンドだと特別そうなりますね。自分はバンド活動は止まっていて仕事をするのにドラム打ち込んだりするとドラムフレーズとかPTPぽいフレーズになるんですよね。皆の色がお互いに影響して一つになる。それがバンドだと思いますね。 お:人と人だから起こるバンドマジックだよね。 P:まあ問題も沢山起きるんですけどね(笑) 高山都さん(以下 高):人ですからね(笑)
お:最初は中学の頃の新入生歓迎会で見た吹奏楽部の演奏でやっていたポップスの曲のドラムが凄くカッコよくて、部活に入ってパーカッションやりましたね。 高:でもこの人柄だったら吹奏楽部の皆のチームワーク良くなりそうですね! P:吹奏楽部って男子少ないでしょ?これはモテたんじゃ無いですかねぇ~? お:(笑) 高:そこからパーカッションからドラムになったきっかけは? お:高校入るときにコピーバンドやろうってなって。そりゃドラム叩けるでしょ?みたいな(笑) 高:なんのコピーしてたんですか? お:ブルーハーツとか、それからBOOWYとかコピーしながら叩いてたね。 高:PABLOさんはどういうキッカケなんですか? P:僕が小学6年生位だったかな。7つ上の姉ちゃんの部屋でよく洋楽聴いてて。姉ちゃんが高校の時に付き合ってた人がいわゆるバンドマンで、ギタリストで姉ちゃんもギターを始めたんですよね。最初は見てるだけだったんですけど、いつの間にかギターも増えてきて、2本あるから一緒にやろうと言われたのがキッカケですかね。 高:バンドを組もうとなったのは何歳ぐらいですか? P:中学でしたね。おにぃと同じでBOOWYもやりましたし、でも僕の世代だと一番多かったのはLUNA SEAかな。僕もLUNA SEA好きでXとかもよく聴いてたし。その時にPTPのドラムのZAXと始めたんだよね。それこそ小6くらいの頃から、ZAXに雑誌重ねてドラムに見立てて叩いてもらって、それに合わせて僕がギター弾いて遊ぶというのをずっとやっていたんですよ。 高:そんな古い仲なんですね! P:今年知り合って30年です(笑)それで中学のときバンドがやりたくて、友達に「LUNA SEAやろうぜ」って言って始めたかな。高校入って本格的にライブやり始めて、オーディションとかに自分達で作ったテープ送ったりしてましたね。
お:常に周りにライバルというか、競っていけるような仲間がいて、その中で1番になりたいなと思って、そこで普通に聴いてた、趣味でやってた「音楽」が一番好きなものだと気付いたのがターニングポイントなのかな。覚悟を決めたというか。 P:高校の時バンドにのめり込んで、卒業したらどうしようかとか考えてたんですが、昔から漠然と教師になりたかったんですよ。教師にもなりたいし、バンドもやりたいし、多分そういう事を進路相談のときに言ったんでしょうね。その時に学年主任の先生に「25歳位までお前は好きな事をやれ」と言われたのが大きかったですね。その時「バカな事言ってないで大学行きなさい」なんて言われてたら大学行っていたと思うし、東京に出るタイミングも全然変わってきていたでしょうね。
高:聞いている側だと、ライブや音源だったりと割と完成されている状態しか知らないと思います。 お:ライブをしている時とか曲を作っている時が一番ドラムに触っていますね。触っている事が練習というか... P:ドラムの人は大変ですよね。家でなかなか叩けないですしね。 お:そんなんです。僕は自分がいそうな場所にスティックとラバーパッドを家の各所に仕掛けておいていつでも叩けるようにしてますね! P:各所!? お:各所と言っても3箇所くらいですけどね(笑)テレビの前とかベットの横とかですね。 P:なんか僕も同じような感じですね!映画とか見ながら集中して運指の練習してますね。 高:どっちに集中ですか? P:映画です(笑)でも触ってる事が大事ですね。言うても僕らは10年20年と同じ楽器をやってきているので、自分のスタイルを維持する練習というか、自分のアベレージを出していくための練習だったりするわけで、今更超早弾きが出来るようになりたいとかそういう練習では無くて。 高:一般的な練習なんですね。 P:結局これが一番ですね! お茶目でなんでも答えてしまうPABLOさん、一つ一つ丁寧に答えてくれる大喜多さんがとても印象的だった。 セミナー後半はセッションでスタートした。 「自分がそのバンドのギター、ドラムだったらこう演奏する」というテーマで、お互いのバンドの曲、PTPの「RAIN」とNCISの「Milestone」を演奏するという目からウロコなセッションが行われ、特徴あるプレイスタイルと次々と繰り出されるフレーズに、会場のテンションは最高潮に。 その後は、会場に集まった方にお題を頂き、それをテーマに2曲、作曲時間を設け2人で即興セッションを行った。 「22歳の悲しいクリスマス」「年末 捻くれた女の子 大噴火」と無茶ブリに近いユニークなお題から浮かんだアイディアを的確に表現する2人。即興とは思えない完成度の高さ、表現力に会場のテンションもヒートアップ。 PABLOさんは特に「22歳の悲しいクリスマス」が気に入った様で、コード進行をメモし実際持ち帰って温めるそうだ。22歳の悲しいクリスマスが世に出る事が有るかも?2018年クリスマスにも期待だ! 最後にはゲストの3人と参加者の皆様で締めの集合写真をパシャリ。 プレイヤーもリスナーも、日々音楽に親しんでいる方達とスタジオノアは一緒に音楽業界を盛り上げていきたい。 スタジオノアでは今後も「ガチ演奏ガチ対談」をテーマに様々なゲストをお呼びしてバンドセミナーを開催していく。 そして、次回は
邦楽ラウドロックシーンのアイコン、Pay money To my Pain(以下、PTP)のギタリスト。 PTP活動休止後、サポートやプロデュース、作家活動を本格化させ幅広いジャンルで活躍中。 2017年岡崎体育「感情のピクセル」LiSA「LITTLE DEViL PARADE」など。話題作をてがけており、アーティストからの信頼は厚い。先日、新プロジェクトPOLPOの活動が発表された。
ex)Zoobombsのドラマー、海外でのプレイ経験を元にアメリカ南西部のDrum Corps的リズムをルーツに持ち縦横無尽に16ビートを刻むショットガンスタイルで叩く。 現在はNothing's Carved In Stoneのドラマーとして活動。 他にもインストバンドFULLARMOR、全国各地でドラムセミナー、レッスンやJamSessionを行っている。 近年のサポート面では、川嶋あい、ヒャダインプロデュースによる私立恵比寿中学のレコーディング、声優の内田彩のライブサポートや、ゲーム音楽の作など詞楽曲プロデュースも行っている。
1982年、大阪生まれ。 10代の頃からファッション誌でモデル、そして女優として活動。 東京FM RADIO DRAGONでは4年間レギュラーパーソナリティーを務め、その他音楽番組のMC、ナレーションなども担当。 ライブやフェスが好きで、特にロックバンドには目がない。 趣味はマラソンと料理。 多ジャンルで幅広く活躍の場を広げる。
PABLO ホームページ :https://pabloakawtf.com PABLO Twitter :https://twitter.com/BACK_to_APRIL 大喜多崇規 ブログ :https://lineblog.me/ohkitatakanori/ 大喜多崇規 twitter :https://twitter.com/oniy02 高山都ブログ :https://ameblo.jp/miyare38/
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