音楽コラム集
2023.08.31
特徴的な見た目からクジラマイクと呼ばれています。
このマイクの歴史は古く、初代MD421は1960年に発売されています。
初代MD 421は白い見た目をしており、国内では通称「白クジラ」と呼ばれ、今でも人気の高いヴィンテージマイクです。
身近なところでは、現行のMK2しか見かけませんが、そのバリエーションは多く存在しています。
MD421-2、MD421-N、MD421-HL、
MD421-U(2、4、5)MD421-deluxe、
MD521-Blackfire
細かなマイナーチェンジが多く、上記の他にもまだまだ存在している可能性があります。レコーディングやライブ様々なところで見かけるクジラマイクですが、その用途はドラムのタムやギターアンプの収音で利用されることが多いです。
しかし、このマイクは元々、放送局向けのスピーチ用マイクとして開発されたものです。次第にライブでの使用が多くなり、1970年代初頭まではボーカルマイクとして使用されるようになっていきます。
現在のモデルでも、コネクタ部付近に中低域ロールオフフィルターがついており、M(music)モードとS(speech)モードと切り替えることができます。
このスイッチをS方向に切り替えていくことで、スピーチ用途や近接効果による低域の増幅を低減させることができます。
MD421の現行品のスペックは以下の通りです。
形式: ダイナミックマイク
指向特性:単一指向性
周波数範囲:30Hz-17kHz
感度:2,0 mV/Pa +- 3 dB (自由音場、無負荷、1KHz)
フィルター : 5段階(S~M)
出力インピーダンス:200Ω
最大SPL:143dB
寸法:215 x 46 x 49 mm
重量:385g
ダイナミックマイクでありながら周波数特性が広く、中高域に特徴があり、煌びやかでアタックのあるサウンドを録音することができます。
ドラム、ギター、ボーカルとなんでも録音できる優秀なマイク、【SENNHEISER MD421MK2】ですが、多くのNOAHの店舗にてレンタルしておりますので、ぜひ一度ご利用ください!
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