音楽コラム集
2023.11.09
サウンドスタジオノアはもちろん、バンドスタジオには大抵常設されている定番のギターアンプと言えば、Roland JC-120。
使用したことはあっても、扱いが難しく上手く使いこなせないまま...という方も少なくないはず。
今回は、JC-120の基本性能と、知る人ぞ知る使い方「チャンネルリンク」について紹介します!
Rolandが1975年に発売した120Wの大型コンボアンプ。通称「JC」や」「ジャズコ」と呼ばれています。
ジャズコーラスという名称通り、当時隆盛を誇っていたジャズ・フュージョンのギタリストに向け、ギタリストの個性を忠実に再現するクリーンサウンドに焦点を絞って設計されました。
トランジスタを使用したソリッドステートアンプのため、真空管と比べシャープな音がします。
また、丈夫で壊れにくく、場所を選ばず安定したコンディションを保つことができる優秀なアンプです。
JC-120の最大の特徴は2つの独立したチャンネルが搭載されていることです。
チャンネル1はエフェクトを積んでおらず、基本のイコライザーのみとなっています。
チャンネル2はディストーション・コントローラーを備えており、ほかのアンプとは一味違う歪みを作ることができます。
また、チャンネル2にはJC-120ならではの音作りができる、コーラス・エフェクトを備えています。
コーラス・エフェクトは、パワーアンプがステレオ仕様となっており、スピーカーからエフェクトサウンドと原音が個別に出力されます。この機能によって、本来なら2台のアンプが必要な広がりのあるサウンドを、1台で楽しむことができます。
さて、今回の本題「チャンネルリンク」について入っていきましょう。
やり方はとっても簡単! その名の通り、先ほど説明した2つのチャンネルをケーブルを使って接続させるだけです!
例えば、ギターのアウトプットジャックからチャンネル1のHighにシールドを挿し、チャンネル1のLowからチャンネル2のHighにパッチケーブル等で繋げば、完了です。
チャンネルリンクは、チャンネル1のプリアンプを通した後にチャンネル2のプリアンプを通し、それぞれ別の音として別のスピーカーから出音されます。
この仕組みにより、パワフルではっきりとした、立体的な音になります。
繋ぎ方は全部で8通りあり、チャンネル1と2の間にエフェクターをかませて原音とミックスし、個性的な音作りも可能です。
いつもJC-120だけでは満足できない...という方でも、いろいろな繋ぎ方を試してみることで理想のサウンドに出会えるかもしれません。
いかがでしたか?
ぜひ一度スタジオでのリハーサルの際は、チャンネルリンクをお試しください!
通常の繋ぎ方とは違う、JC-120の魅力を再発見できれば幸いです。
ご利用の際はぜひサウンドスタジオノアまで! ご予約お待ちしております
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