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音楽コラム集

【スタジオマンが教える豆知識Vol.32】ドラム初心者必見! スネアドラムの選び方

2024.07.18

ドラムを始めたばかりの頃は、「スティック以外の機材は持っていない」というドラマーの方が多いのではないのでしょうか?

ドラムセットはギターやベースのように気軽に持ち運びができる機材ではないので、練習するときもスタジオにあるドラムセットを使用する場合がほとんどかと思います。

そんなドラムセットの中でも、My楽器として最初に購入しやすい機材のひとつがスネアドラムです。

今回は、スネアドラムを選ぶうえで注目すべきポイントをいくつか紹介していきます!


【スネアドラムを選ぶポイント】口径

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口径とは、打面の円の大きさのことです。

口径が大きいほど低く重量感のある音、小さいほど高く軽快な音になります。

スネアでは14インチが一般的で、ほとんどがこのサイズになります。

その他12インチ、13インチなどがありますが、ドラムセットに組み込む場合ハイタム(12インチ)やロータム(13インチ)とあわせて使用することになるため、メインとは別の2台目のスネア(サイドスネア)として部分的に使用することが多いです。

【スネアドラムを選ぶポイント】胴(シェル)の深さ

写真②.jpg

シェルは深いほど力強く低音感のあるサウンドでサステインが長く残り、浅いほど軽くシャープなサウンドでレスポンスが早くなります。

スネアのシェルの深さは5.5インチ~6.5インチが一般的で、6.5インチ以上の深さのものを「深胴」、4インチより浅いものを「ピッコロスネア」と呼びます。

【スネアドラムを選ぶポイント】シェルの素材

スネアシェルの素材は大きく分けて木材と金属の2つに分類されます。

一般に木材のシェル(ウッドシェル)は温かみがあり残響感の少ないサウンドが特徴的で、歌ものやファンクミュージックなどで好まれます。

一方で金属のシェル(メタルシェル)はシャープでアタック感の強いパワフルなサウンドに特徴があり、ロックやメタルなどで好まれます。

ウッドシェルとメタルシェル、それぞれ多くの種類の素材が使用されますが、なかでも代表的な素材とその特徴について簡単に紹介します!

ウッドシェル

写真③j.jpg

メイプル:明るく抜けの良いサウンドで、ウッドシェル特有の温かみや乾いた響きのバランスがとれたウッドシェルでは最もポピュラーな素材です。幅広いジャンルの音楽に対応できるので、最初のMyスネアとしても非常におすすめです。


バーチ
:メイプルに近い特徴を持ちますが、メイプルよりもやや暗く芯のある太いサウンドが特徴的な素材です。


マホガニー
:柔らかくふくよかなサウンドで、中低音域に特徴があります。ギターなどにも使用される高級木材です。

メタルシェル

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スチール:メタルシェルの中で最もポピュラーな素材で、パワフルかつ安定感のあるストレートなサウンドが特徴です。比較的安価で扱いやすさにも定評があるのでこちらも最初のMyスネアにおすすめです


ブラス
:黄銅または真鍮とも呼ばれる素材です。スチールよりも柔らかく明るい音色で、倍音豊かなサウンドが特徴です。


アルミ
:金属感を感じさせつつも、軽くドライなサウンドが特徴的な素材です。軽量で持ち運びやすい点も人気の理由です。


いかがでしたか?

上記に紹介した以外でも、フープの素材やラグの形状、テンションボルトの数など、さまざまなポイントでスネアのサウンドは変わってきます。

また、見た目も高いモチベーションで練習に取り組んでいくためには非常に重要なポイントです。

ぜひ自分のお気に入りのスネアを見つけて見てください!