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音楽コラム集

【スタジオマンが教える豆知識 vol.36】レコーディングスタジオの定番! コンデンサーマイク『U87Ai』

2025.02.12

NUEMANN社がほこるコンデンサーマイクの一つ「U87Ai」。
50年近くのあいだ世界中で使用されており、レコーディングスタジオでU87Aiを使っていないスタジオはないとまで言われています。
マイクロフォン自体が発生する雑音のレベルが非常に低く、3つの極性パターンにより、バランスのとれた周波数特性が特徴です。
今回は、そのU87Aiについて深掘りをしてみましょう。

サムネ&写真①.jpeg

指向性の切り替えが可能

デュアルダイヤフラムで3種類の指向性を切り替えることができます。

単一指向性(カーディオイド)

写真②.jpg

正面の音を中心に収音する指向性です。おもにボーカルや楽器のレコーディングで使用されます。

双指向性(フィギュアエイト)

写真③.jpg

正面と背面からの収音が可能な指向性なので、対談やラジオ収録に最適です。

無指向性(オムニ)

写真④.jpg

360°すべての方向からの収音が可能で、環境音の録音に適しています。

−10dbパッド

ヘッド下の裏側にはパッドスイッチが搭載されており、ONで感度を−10dbにすることができます。

写真⑤.jpg写真⑥.jpg

ドラムやアンプなど、音圧の強い楽器のレコーディングのときに使用します。

ローカット

パッドスイッチの横のローカットスイッチでは、マイク入力で低域の周波数特性を低く抑えることができます。

写真⑦.jpg写真⑧.jpg

とくに単一指向性(カーディオイド)でマイクを使用するときに、マイクと音源が近づくことが原因で低域の感度が増加してしまうことがあります。これを近接効果と言います。
ローカット機能を使うことでマイク入力から直接的に近接効果の干渉を抑えてくれます。

周波数特性表

写真⑨.jpg

U87Aiの周波数特性表を見るとほかのマイクと比べてもフラットであることがわかります。
良い意味でナチュラルな音が録れることから、使うシチュエーションを選ばない、使いやすいマイクであることがわかります。


このように、場面に応じてさまざまな使い方ができるマイクなので、現在のレコーディングスタジオで主流となっているのにも頷けますね。
こちらのNUEMANN U87Aiは事前にご予約いただければ、どの店舗でもレンタルすることができます。(¥990-/h)
レコーディングでご利用の際はお気軽にお近くの店舗までお問い合わせください!

NUEMANN U87Ai 製品ページ:https://www.neumann.com/ja-jp/products/microphones/u-87-ai