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NOAH College Toshi Yanagi Last Minute Session 2023 完全レポート!

NOAH College Toshi Yanagi Last Minute Session 2023 完全レポート!

2023年12月29日(金)サウンドスタジオノア学芸大店にて、全米で活躍するギタリストToshi Yanagi氏のギターセミナーが開催された。
その様子を完全レポート!

Toshi氏が登場すると、客席からは大きな歓声が上がり、早くも会場のボルテージは最高潮に。
続いて、バンドメンバー(Bass:Juna Serita / Drums:Mike Marrington / Key:斉藤アリア)も登場し、Toshi氏が昨年参加したバンド(Karizma)でもプレイしたという 「Blues For Ronnie」がプレイされた。

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バックバンドのグルーヴィーなプレイに乗せて、ピックガードにペイントが施されたFREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH製の黒いストラトタイプを手にしたToshi氏も、伸びやかなリードトーンとともに緩急自在のプレイを繰り出していく。

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このセミナーでは「生音」というのが一つの大きなポイントとなっていた。
普段なかなか体感し得ない至近距離での、まさに「リハーサルスタジオ」の距離感で一切の加工のない完全なバンドの生音を浴びながら演奏を堪能できるという、格別の時間であった。
2曲目に披露されたのは、Toshi氏の3rd Album 「Spud Magic」収録の「Tits on a Bloom」。
スピーディーに展開されていく曲の中で、各パートの見せ場もあり、観客の視線も釘付けに。
その後も「Cow Boy」「Tomorrow's Theme(未発表曲)」と、Toshi氏の楽曲がプレイされた。
そして、矢沢永吉氏のツアーでバックコーラスを務めていることでも著名なAnnette Yamanaka(Vocal)も登場。

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セッション定番曲の「Sweet Home Chicago」やSteely Danの「Josie」、Sheryl Crow の「Strong Enough」、Daryl Hall & John Oatesの「Sara Smile」が立て続けに披露された。
先程のインスト曲とは打って変わって、歌モノがメインの曲構成になるが、歌を引き立てつつ楽曲の表情をより豊かに彩るバンドの表現力の高さが鮮明になっていた。
その後は各パートの参加者・ゲストを募ってのセッションタイムに。
Van Halenの「Hot For Teacher」「Mean Street」、AC/DCの「Highway To Hell」、Metallicaの「Enter Sandman」と、HR/HMの代表曲を次々とプレイ。
中でも「Highway To Hell」をプレイしたギターの参加者は「初めて人前でギターを演奏する」という中学生。

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緊張した表情ながらもゴールドトップのレスポールタイプを手に堂々とリフを刻み、会場の一体感を高めていた。
演奏が終了すると一際大きな歓声と拍手が送られ、この日のハイライトとなった。

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また、TOTOの「Rosanna」はこの日異なるドラマーによって2度演奏されたが、それぞれオリジナルのJeff Porcaro・後継のSimon Phillipsを思わせる心地よいグルーブを放っていて、同じ楽曲でも異なる解釈で演奏がなされる音楽の面白み・楽しさを感じる場面であった。
この日ラストはStevie Wonderの「Do I Do」がプレイされ、AORからポップス、HR/HMまで非常にバラエティに富んだ楽曲構成のセッションイベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
幅広いジャンル楽曲群であったが、Toshi氏の使用機材はシンプルな構成。
使用ギターは先述のFREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH製の黒いストラトタイプをメインに据えつつ、「Mean Street」のみXotic製のストラトタイプを使用。

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足元にはLINE6 / HX EFFECTS(空間系)・FRIEDMAN / SMALL BOX PEDAL(歪み)・XOTIC / BB Plus(ブースター)・Fulltone Musical Products / The Ultimate Octave(オクターバー)を配置。

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アンプはFRIEDMANのBUXOM BETTY COMBO(コンボタイプ)という構成だった。

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ギターからアンプまでの機材構成は極めてシンプルであったが、この日の幅広い楽曲ジャンルをそれらの機材群で見事にカバーしており、第一線で活躍中のトップギタリストの高いサウンドメイク技術を存分に示していた。
「Josie」でのキレのあるコードワーク、「Sara Smile」でのメロウなトーン、「Hot For Teacher」や「Mean Street」でのブラウンサウンド、「Rosanna」や「Goodbye Elenore」での伸びやかなリードトーンなど、各楽曲の魅力を最大限に引き出すサウンドが会場に響いていた。
また、いずれの楽曲・音色においても、フルバンドのアンサンブルで埋もれないような音量感はありつつ、最前で聴いていても耳に痛い感じのない、上質なトーンという印象があった。

【Toshi Yanagi】


1996年、マイケルジャクソンのバンマスのグレッグ・フィーリンゲインズのバンドメンバーに抜擢され、クインシージョーンズがプロデュースする音楽番組"VIBE"で一躍エンターテイメントの本場アメリカでその名が知られるようになる。

ジェームス・ブラウン、チャカ・カーン、ジョー・ウォルッシュ、シェリル・クロー、タワー・オフ・パワー、リッキー・マーティン、デイビッド・リー・ロス等の世界のトップアーティストと共演。
全米ドラマの主題歌やハリウッド映画音楽に楽曲の提供や録音で参加。

オリジナルアルバム、Hello Humanoids (2009) Buzz Wizards (2015) Spud Magic (2016) Buzz Wizards Live (2017)をリリース。
2022 矢沢永吉 "50周年記念ライブ" ツアーに参加。

全米ABC Networkで連日放送中の人気TV番組"Jimmy Kimmel Live"に21年間に渡ってレギュラー出演中。LAの老舗ジャズクラブ"ベイクドポテト"にて、30年以上に渡ってLAのトップミュージシャンとのセッションライブに参加してきている"ベイクドポテト"の看板ミュージシャンの1人。
数々のバンドのツアー、そしてレコーディングセッションで活躍中。

http://www.toshiyanagimusic.net/

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