世界一のケーブルメーカーとして不動の地位を築き上げているモンスターケーブル。錚々たるミュージシャンやエンジニア、クリエーター達がユーザーとして数多く名を連ね、音楽以外に映画制作の現場などでも絶大なる信頼を得ている。その"理由"とは一体何なのか？ その答えが、今回行われた「モンスターケーブルセミナー」にあった。その模様をレポート。
今回が初となる「モンスターケーブルセミナー」。会場はサウンドスタジオノア駒沢店だ。講師にモンスターケーブルの国内販売代理店である株式会社オールアクセスの岩井氏を招いての講義であった。ケーブルの違いによるサウンドの傾向を実際に耳で確認してもらおうと、特別にギタリストも用意され、かなり実践的な内容のセミナーになった。
セミナー序盤はモンスターケーブル誕生の歴史から現在に至るまで、パワーポイントを利用してわかりやすく説明。
信号がケーブル内を通る際に生じる事象に注目した独自の「マルチゲージ・ワイヤーネットワーク構造」、「タイムコレクト構造」の仕組みやモンスターケーブルが所有する数多くのパテント（特許）等々、『1本のケーブルでこんなにも！？』と驚愕するほどの興味深い話がいくつも聞けた。話が複雑にならないよう丁寧にわかりやすく説明され、セミナー受講者も内容をメモに書き込む姿が多く見られた。
セミナー後半では実際に複数のケーブルを繋ぎかえてギターで音を鳴らし、バッキングやソロ等、具体的なフレーズを聴きながらサウンドの違いについての説明が行われた。明らかなサウンドの違いに参加者も納得の内容だったのではないだろうか。
「音の良し悪しではなく、自分の目指すサウンドによってケーブルをチョイスする」「実際に音が流れるケーブルだからこそ、決して軽視することはできない」など、当然のようで、なかなか奥の深い内容のセミナーであった。
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