2020年06月18日
梅雨シーズン到来!楽器の湿気対策してますか?|サウンドスタジオノア
はじめに
今年も遂にこの季節が...。
そう、梅雨の到来です。
今まで演奏しやすい、しっかりと鳴る状態を保っていた楽器がいきなり不調になったりと、楽器を所有する方は特に頭を抱えることが多いのではないでしょうか。
■ 楽器が湿気に弱い理由
ギター・ドラム・ピアノ・管楽器など、楽器は木材で作られています。
木材というのは空気中の水分を吸収したり、吐き出したりするので、それによってごく僅かな変形や重量の変化が起こります。
そのため、例えばギターではネックが反ったり、フレット(指板に埋め込まれた金属のパーツ)の端が飛び出してきたりと、調整が狂ってしまいます。
また、木材を使用していないマイクやエフェクターなどの音響機器でも、音が変化してしまったりつまみを回した時のノイズ(ガリ)が発生したりします。
これは内部の電子部品に錆がついてしまったり、埃と水分が混ざって付着してしまうことにより起こります。
造りが精密な楽器にとって、湿気は大敵なのです。
■ ギター・ベースの対策
ギターやベースの湿気対策として最も効果があるのは、「湿度調整剤を入れたハードケースに保管」です。
湿度調整剤は、楽器店で取り扱いがあり、楽器にとって最も好ましい湿度に調整してくれるものなので、湿度対策には必須と言えます。
保管するケースについては、ハードケースが望ましいです。
ソフトケースだと、繊維の隙間から湿気が入ってきてしまい、湿度調整剤を入れてもほぼ意味がなくなってしまいます。
■ ボーカルマイクの対策
ボーカルマイクも造りが非常に精密で、湿度変化の影響を大きく受けてしまいます。
特に宅録などでコンデンサーマイクを所有する方が増えていると思うのですが、コンデンサーマイクは内部の振動板が結露し、カビの発生や埃の付着などを招いて音質劣化、最悪は故障につながってしまいます。
専用のハードケースや防湿庫などで保管するのが最も望ましいのですが、それができない場合はダイソーなどで販売している「タッパ」に「除湿剤」を入れてマイクを保管するだけでもかなり効果があります。
■ ドラムの対策
ドラムも木材でできている場合が多く、長期間使わない場合などは除湿剤を入れたハードケースでの保管が望ましいです。
温度や湿度の変化で特に「鳴り」が大きく変化してしまう楽器です。
レコーディングやライブなどで楽器の鳴りを最大限に引き出したいと考えているドラマーは、会場に1~2日前からセットアップして温度や湿度に鳴らしておくこともあるようです。
-終わりに
楽器の管理をする上で最も神経を使うのが湿度管理ではないでしょうか。
四季のある日本の気候では、湿度管理は非常に難しいのですが、自分の愛機をより長く良い音で鳴らしていくためにも、しっかりとした湿度管理を心がけましょう。