2020年07月21日
種類がありすぎて分からない!ドラム初心者のスティック選び|サウンドスタジオノア
■ ドラムスティック何が違うの
ドラムを始めよう! と思い楽器店でスティックを購入しようとすると、種類が多すぎてどれを購入すれば良いか分からない、という場合が多いかと思います。
スティックで違いが生じてくる部分は、
「触った質感(ツルツル・ざらついてる等)」「重さ」「長さ」「太さ」「チップの形状」です。今回は、その違いと特徴について解説していきます!
■ ドラムスティックの違い①材質の種類と特徴
(1) オーク
硬く、重量もあるので、とにかく1打1打のパワーが欲しい人向け。
逆に、手数の多いスピードの求められる場面ではやや扱いの難しさを感じるかもしれません。
(2) ヒッコリー
硬さや重量など標準的で、ドラムスティックの中では最も一般的な素材です。
最初に買うスティックとしてはまず間違いのない素材です。
スピード感を求められるフレーズでも問題なく対応できます。
(3) メイプル
ここまでの素材と比べると軽量で、タム回しなどで手数の多い場面で活躍します。
音色も明るく、特にジャズドラマーが好んで使う素材です。
■ ドラムスティックの違い②チップの形の種類と特徴
(1) 丸型
シンバルやドラムヘッドにあたる面がどの角度で叩いても均一なため、音粒が揃いやすいです。
(2) 俵型
基本的には丸型の特徴に近いのですが、加えてパワーを出しやすい特徴があります。
打面にヒットしてからの跳ね返りかたもクセがなく、初心者にも扱いやすい形状です。
(3) 卵型
丸型や俵型ほどではありませんが音粒が揃いやすく、かつ設置面の変化も付けられるので、音色のコントロールも効く万能タイプの形状です。
(4) ティアドロップ型
卵型よりも先端に向かって尖っています。
そのため、音色のコントロールをしやすいですが、音粒を揃えるのに技術が必要です。
打面からの跳ね返りもクセがあるので、慣れないとストロークを安定させることが難しく感じます。
音色を幅広く変化させるジャズドラマーに使用者が多いです。
(5) チップレス
チップがないスティックも存在します!
こちらは設置面が大きく、かつ重量もあるため最もパワーを出せるタイプのスティックです。
ただ、細かいコントロールは全く効かないので、初心者にとってはかなり扱いづらいと感じられるかと思います。
■ 初心者のドラムスティックの選び方
まずは「跳ね返りにクセがなく音が安定する」「重すぎず軽すぎない(標準的な重量)」の2点を重視して選ぶと良いです。
その中でさらに、実際に手に取ってみて、ドラムを叩く際の持ち方で一番手にしっくりくるものを選ぶと良いでしょう。
ただ、楽器店などでスティックを選ぼうとすると種類が膨大すぎて、ちょうど良い物を探そうとしても時間がかかってしまい、かなり苦労します。
ここからは有名スティックブランドの定番且つ、上記の条件に合う人気モデルをご紹介します!
■ 有名スティックブランド
・VIC FIRTH
最新鋭の技術を投入し、高品質な製品を生産し続けるメーカー。
プロアマ問わず、世界中のドラマーが愛用しています。
代表的なスティック・モデルは5A。
パワー感を出しやすく、且つスティックコントロール、細かい表現にも対応できる万能スティックです。
・Pearl
超有名ドラムメーカーのPearl。
Pearlのプロダクトの中で、スティックもまた多くのドラマーが愛用しています。
代表的なスティック・モデルは110HC。
サイズ・チップの形状ともに標準的で、耐久性も高く間違いのないスティックです。
-終わりに
いかがでしたでしょうか?
多くのドラマーは標準的なスティックを使い始めて、そこから自分の音楽性や体格、質感の好みなど総合的に判断して使用するスティックの幅を広げていきます。
まずは定番モデルを使いこなして、そこから様々なスティックに触れてみると良いでしょう!