2017年11月02日
【高速ドラム】ドラマーがツーバスを踏むメリット
【ツーバスのメリット】
ツーバス。簡単に言うと本来、ひとつであるバスドラムを2つ使用するセッティングである。
ドラムを叩くものにとっては一度は登りたい山かもしれない。
一番のメリットはやはり、ルックスだろう。
ただでさえ大きいバスドラムを2つセッティングするのだから、まずはその存在感!
素直にカッコイイ!!
ドラマー憧れのセッティングであり、そこから繰り出される迫力と音圧はツインペダルには真似できない。
【ツーバスを愛用するドラマー】
元々はロックの世界ではザ・フーのキース・ムーンや、クリームのジンジャー・ベイカーなど派手好きのドラマーたちが60年代に始めたもの。当時のフィルムをよく見ると片足はきちんとハイハットを踏んでいたりして、ちゃんとバスドラを2つ踏んでなかったりするのはご愛嬌。
実際にその威力を発揮しはじめるのは1970年代のハードロック文化の隆盛とそれに続くメタルの誕生からであろう。1980年代のロックの高速化に伴い、ヒールアップ、ヒールダウンを駆使する16ビートでドコドコと刻まれるバスドラのリズムが多様されるようになる。
日本においてもそれは同様。ツーバスをセッティングする日本人ドラマーも次々と登場する。邦楽においては「ジャパメタ」と称されるようになる一連のバンドたちに愛用された。
個人的にはツーバスの威力が味わえる曲としてはジューダス・プリーストの「ペインキラー」とスレイヤーの「エンジェル・オブ・デス」をおすすめする。高速化という点ではパンク、ハードコアへと引き継がれていくが、ストイックなパンクの世界ではゴージャスな見た目がカッコ悪く思われがちで、ツインペダルが多用される。
ハイハットのペダルの位置関係とセッティングがややこしく、ここぞという場所を見つけるまでに少し時間がかかる。しかし、ツーバスがおいてあるリハスタなんてなかなかないし、「練習」という観点においてはツインペダルはかなり有効なものだ。ツインペダルはチェーンアクションで連動するので、踏み方などは単純にペダルがわかれているツーバスとは差があり、コツに違いもあるかもしれない。
いずれにしろ、普段叩くドラムに飽きを感じたら思い切ってチャレンジする価値はあるだろう。