2020年09月07日
アンプを使うなら知っておこう!トランジスタアンプってなに?|サウンドスタジオノア
-はじめに
リハーサルスタジオには様々なギターアンプが置いてあります。
当然それぞれ音に違いがあり、その音の違いはアンプの回路設計や使用されるパーツなどにより生じます。
ギターアンプは主に「真空管アンプ」「トランジスタアンプ」の2つに分類されますが、今回はトランジスタアンプについて解説していきます。
■ トランジスタアンプとは
トランジスタとは、電気信号の増幅に使われる電子部品です。
トランジスタアンプは、アンプに入ってきたギターの音色をトランジスタ回路によって増幅する仕組みとなっています。
■ トランジスタと真空管のアンプの違い
一般的に、トランジスタアンプは音が硬くパキパキとした質感、真空管アンプは暖かい音色と言われます。
また、トランジスタアンプは音量を上げていっても音が歪みにくいですが、真空管アンプは増幅する過程で音に歪みが生じやすいので、ロックギターで用いるような歪んだ音色を作りやすい特徴があります。
■ トランジスタアンプのメリットとデメリット
まずメリットですが、
・極上のクリーントーンを出せる
・メンテナンスが容易
が挙げられます。
まずサウンドについては、先述した特徴のように「音量を上げても歪みにくい」という利点があります。
これにより、エレキギターでアルペジオやカッティングで用いるようなクリーントーンが綺麗に出しやすいということになります。
また、メンテナンスの容易性も大きな利点の一つです。
真空管アンプの場合、真空管の劣化による音質劣化は避けられません。
そのため真空管の交換が必要となるのですが、その度に真空管にかかる電圧の調整(バイアス調整)をする必要があります。
このように品質の維持に労力のかかる真空管アンプと比較して、トランジスタアンプはメインの部品であるトランジスタが半永久的に使用でき、故障なども生じにくいため修理を要する事もほぼありません。
■ スタジオにも置いてある!代表的なトランジスタアンプ
世界中のライブハウスやリハーサルスタジオで導入されている「名機」と言われるトランジスタアンプが、Roland社のJC-120という機種です。
70年代中期に発売されて以降、ジャズ・フュージョン系ギタリストから布袋寅泰氏のようなロックギタリストまで幅広いジャンルのギタリストに愛用されてきました。
発売から40年以上経ってもなお愛される名機、ギターを繋いで弾けばあなたもトランジスタアンプの魅力がきっと分かるかと思います。
-終わりに
今回はトランジスタアンプについて解説してきました。
トランジスタアンプは、クリーンサウンドでのアルペジオなどをメインに演奏するギタリストに非常にオススメです。
RolandのJC-120はほぼどこのスタジオにも置いてあるので、気になった方は是非弾いてみてください!