2020年10月06日
弦楽器や管楽器は、環境(温度や湿度など)によって楽器本体が微妙に収縮したり膨張したりすることがあります。また、弦楽器は張っている弦が伸びたりしていることもあります。そのため、アコースティック楽器で「いつも完璧な音程で鳴る楽器」というのは基本的にありません。
そこで、楽器の演奏をする際には必ずチューニングして、正しい音程に合わせてあげる必要があります。
リハーサルでは、多くの楽器が一斉に音を出します。
それぞれの楽器で音程が合わない状態だと、ハーモニーが崩れてめちゃくちゃなアンサンブルとなってしまいます。
そのため、リハ前には各楽器しっかりとチューニングしなければなりません。
チューニングには様々なやり方があります。
まず最も昔から用いられている方法が、音叉を使った方法です。
音叉、なかなか馴染みのない方も多いかもしれません。
楽器店に行くと置いてあるのですが、U字型の金属の下部分に棒がついていて、硬いものに軽く叩くと特定の周波数の基準音が鳴るというものです。
ギターのチューニングで最も一般的なのは、A(ラ)の音が440Hzで鳴るものです。
これを5弦開放で合わせてから、ハーモニクスチューニングで各弦を合わせていく方法がとられています。
現在主流となっているチューニング方法はチューナーを使ったチューニングです。
チューナー本体のマイクで拾った音と基準音とでズレがないかを測定します。
A(ラ) B(シ) C(ド)...というようにアルファベットで各音が表示されて、正しい音程からどれくらい高いか(又は低いか)を表示してくれます。
ギターの場合、基本的に6弦(最も音程の低い弦)から順番に合わせて行きます。
iPhoneやAndroid専用のチューナー・アプリがいくつかあります。
端末本体のマイクで音を拾って画面にメーターを表示してくれます。
無料で使えるものも多く、最も導入しやすいのではないでしょうか。
オススメ→楽器チューナー Lite(Piascore)
ギターのヘッド部分や管楽器のベルに取り付けられるようなコンパクトなタイプです。
持ち運びもかなり楽なので、多くのミュージシャンが持っています。
オススメ→TU-01(BOSS)
ギターやベース用のエフェクターボードに組み込んで使えるようなタイプのチューナーです。
回路に拘り、繋ぐことによる音質劣化を最小限にしたものが最近の流行です。
オススメ→Polytune3(TC ELECTRONIC)
最近ではスタジオの壁についていたりする事もあります。
ギターのエフェクター・アンプなどラック機材に組み込むのがメインとなります。
メーターの視認性も抜群で、プロの現場でかなり見かける機材です。
オススメ→PitchBlack Pro(KORG)