2019年02月21日
リハーサルスタジオでできるマイク選び、そしてマイキングなどを紹介していきたいと思います。
キャビネットには12インチのスピーカーが4発ついていますので、どのスピーカーにマイクを立てるかが問題になってきます。基本的に下段のスピーカーにマイクを立てることはほとんどありません。キャビネットに入力されるギターからの信号が、上から下に流れているため、マイクは上段のスピーカーに立てます。次に、左右どちらに立てるかですが、これはアンプをステレオで鳴らすような特別な場合を除いて、どちらでも問題ありません。今回は、左上にマイクをセッティングすることにします。
どちらも、中域にピークがあるマイクですが、MD421の方が高域も低域もSM57よりも伸びがある印象です。ですので、ミュートで刻むようなフレーズや、パワーコードのリフを録るときなどに向いていると言えます。SM57は、MD421よりエッジがきいた音になります。こちらは、コードのバッキング、単音のフレーズなど、輪郭が分かりやすいフレーズに向いています。
端にいけばいくほど、今度はジャキジャキとした耳障りな音になっていきます。ですので、録音を始めるにあたって、まずはコーンの端から1cmくらい、ジャージネットとマイクの距離が2cmくらいのところにマイクをセッティングします。実際にこの状態で音を録ってみて、もしこもっていたらマイクを少しコーンから離し、逆にジャキジャキしていたら中心に寄せます。
以上がマイキングのテクニックですが、実際のところはアンプの出音が一番重要です。今、出ている音がこもっているのか、それともジャキジャキしているのかを判断することが必要になってきます。アンプを自分の好みの出音に調節してからマイキングをすれば、より良い音を録ることができると思います。みなさんもいろいろと試してみてください。
次回は、バッキングを複数のマイクで録音するケースを紹介します。