2024年04月17日
Pioneer DJ社CDJシリーズ最新作「CDJ-3000」
前回機種と何が違くなったのかいまいち理解が行き届いていない印象がありますし、筆者も実際にプレイしてみて機能を全力で引き出せていません。
そんなCDJ-3000ですが、知っているとより楽しく感じる主な特徴をまとめました。
みんなでCDJ-3000を使いこなしましょう!
まず「CDJ」とは、ディスクジョッキー(Disk Jockey)である「DJ」と「CD」を合体させてできた名称です。
CDディスクを読み込んで使用するPioneer DJ社が開発したDJ機材です。
Pioneer DJのDJ機器で一番最初の製品ともなる、1994年に発売された「CDJ-500」。
名前の通り、これまでレコードでのプレイが基本だったDJが、CDでのプレイに対応した機材を「CDJ」として販売したのがPioneer DJ社が初めてです。
1980年当時CDの開発によって最新曲から海外楽曲まで幅広い楽曲の流通が実現し、CDJが発表されたことによって数多くの楽曲プレイを可能にしました。
さらにCD-RやCD-RWの販売によって自分で作成した楽曲をCDに書き込めることができるようになり、多くのプレイヤー、クラブがCDJを必要としていきました。
そんなCDJの開発を皮切りにPioneer DJ社の製品は、有名かつ定番のメーカーへと位置付けられました。
そんなCDJを使用してのスクラッチが可能になったのはCDJ-500ではなく、後継機種「CDJ-1000」が出てきてからであり、現在もなおCDJ-1000の形は維持され続けて「CDJ-3000」の現在に至るまで大きく形を変えず進化し続けています。
Pioneer DJ社の開発するCDJシリーズの名称でもある数字には、千単位で大きく進化したことを表しています。
CDJ-1000ではCDデータをあらかじめ読み込むことによってスクラッチ機能を可能にし、CDJ-2000ではPioneer DJ社が開発するDJソフト「rekordbox」との互換性を持たせました。
そして待望のCDJ-3000は、「素早い選曲、自然なミックス、直感的なパフォーマンスを可能にし、全てのDJにとって理想のDJプレイを引き出す」という理念に基づき、高性能で処理能力の高いチップが搭載された最新モデルです。
そんなCDJ-3000のですが、従来の製品と比較して圧倒的に違うのが"音質"です。
低ノイズ設計による高音質出力や、原曲のクオリティを一切崩すことないオーディオ処理などなどCDJ-3000の目玉機能とも言えます。
それでもデジタル機材なのでノイズの発生は仕方ないだろうと思っていた最中、CDJ-3000は徹底してノイズ除去を行っているので大音量でも心地よいサウンドでプレイヤーも観客も楽しめる工夫が施されています。
続いて、これまでのCDJ史上最も高性能で処理能力が高い「MPU」チップの搭載により、楽曲やHOT CUEの読み込み時間の大幅短縮を実現しました。
スクラッチのネタをHOT SUEで呼び起こす時などプレイヤーにとっては大変ありがたい機能なのではないでしょうか。
他にも史上最も滑らかなジョグであったりディスプレイが大きくなったりなどパフォーマンス性は格段に上がっています。
ですが一点注意していただきたいのが、CDJとありますがCD ディスクは使用できません!
CD非対応の「XDJ」というモデルがすでに存在していますが、パイオニア社はあえてCDJシリーズでのCD撤廃を行いました。
USBメモリやPCでの使用に振り切った製品であります。
HOT CUEボタンが押しやすく再配置されたのにも、USBやPCユーザーにターゲットを向けたモデルということが読み取れます。
CDJ-3000は【サウンドスタジオノア渋谷2号店】にてレンタル可能です!(R6.04現在)
最初は「rekordbox」対応として発表されておりますが、現在では「serato dj Pro」にも正式に対応が始まりCDJ-3000の勢いは止まりません。
CDJ-2000NXS2とのレンタルで、CDJ-3000の違いを体感してみてはいかがでしょうか。
参考文献
DJの創造性を最大限に引き出し、音楽の可能性を広げる 次世代フラグシップマルチプレーヤー CDJ-3000 登場
https://www.pioneerdj.com/ja-jp/news/2020/cdj-3000-professional-dj-multi-player/