2019年12月04日
-はじめに
リハスタに行くと、PAラックにいろんなつまみが付いている機材を目にしたことがあると思います。
そう、これがミキサーです。
ここでは、このミキサーについて色々と説明していきますので是非参考にしてください。
一般的にP.A機材と呼ばれるものですが、そもそもP.Aとはなんだんだと思っている方もいるのではないでしょうか。
P.Aとはパブリックアドレスの略で、日本語では大衆拡声という意味を持っています。
ようするに、大勢の人に音を聞かせるための様々な機材をトータルしてP.A機材と呼ぶわけです。
その中には、マイク、ミキサー、パワー・アンプ、スピーカーといった
それぞれ別の役割がある機材が複数存在します。
今回のお題はミキサーですので、今回はミキサーについてお伝えしていきます。
MIXER=混ぜる
ミキサーは音響機器に限らず、色々な分野に存在します。
野菜や果物を混ぜる調理機器、セメントなどを混ぜるミキサー車など。
どうです?お気づきになりましたか?
分野は違えど、ミキサーの役目はほぼ同じ、混ぜることなんです。
音響機器でのミキサーは、別名調整卓とも言われていますが、外部からの色々な入力信号(マイクやCD音源、楽器などの電気信号)を
一旦ミキサー内に集めて調整し、上記でもでたパワーアンプ、スピーカーといった様々な外部機器に出力する役割を持っています。
どちらがいいかは、用途や使う人それぞれの考え方になりますので
ここでは、アナログミキサーとデジタルミキサーの違いやメリット、デメリットなどについて解説していきます。
・パラメトリック・イコライザー
ミキサーに入ってきた信号(音)を補正する機能で、通称EQと呼ばれ
ています。
マイクのハウリングポイントをカットしたい時や音源の音質を変えたい時などにも使用できます。
・AUX SEND・RETURN
ほとんどのミキサーについてるAUX。AUXとはAuxiliaryの略で
補助という意味をもっています。
ミキサーでいうAUXはメインの信号とは別に信号を送ることができるため様々な用途で使用できるとても便利なものです。
例えば、ライブやレコーディングの際に、プレーヤーが自身の演奏が
しやすいようにメインの信号とは別に自分好みのミックスを作り、モニターすることができます。
また、リバーブやディレイなどのエフェクターを使いたい場合も、
このAUX SENDをつかいうことによって、マイクが複数ある場合でも
それぞれ、単独にレベルを調整してエフェクトをかけることができます。
・Diorect Out
ミキサーの出力端子の1つで、16ch以上のミキサーに搭載されている
ことが多いです。
EQやフェーダーなどの回路を通らずマイクプリを通った直後の信号を、その名の通りダイレクトに取り出すことができるため、バックアップや別用途に使用できる大変便利な機能です。
・BUS OUT(GROUP BUS)
通常、ミキサーにはメインアウトという出力端子が付いていますが、
このバスは、複数の信号をまとめて出力できる機能で、
たとえば、メインミックスとは別に ch1とch2の信号だけをまとめて
外部レコーダーに出力したい時などに使用します。
各チャンネルにはバスへ信号を送るためのルーティングスイッチが付いているので、スイッチを押すことによって、送りたいバスアウトに信号を送ることができる便利な機能といえるでしょう。
そのほかにもミキサーにはあると便利な機能がたくさんついているので、
ぜひ 試していただければと思います。
-終わりに
今回は、アナログミキサーとデジタルミキサーの違いから、ミキサーについてる機能の説明などを簡単にさせていただきました。
現在は、アナログミキサーに変わり、コンパクトで多機能なデジタルミキサーが
普及していますが、リハーサルスタジオでは、操作がしやすいアナログミキサーが主流です。中にはデジタルミキサーを常設しているスタジオもありますので
ぜひ、それぞれの良さを比べてみてもらえればと思います。