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ボーカルマイキング、プロの技を盗もう!-実況レポート-

「ボーカルマイキングクリニック 実況レポート!」として、
2009年 4月号のSOUND DESIGNERに特集されました! プロのエンジニアの技をぜひご活用下さい!



「サウンドスタジオノア三軒茶屋店」にて、レコーディングのためのボーカルマイキング・クリニックが開催された。卓録派も必見のこのセミナーの模様を、ダイジェストでお伝えしよう!


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今回のセミナー会場は、スタジオノア三軒茶屋店の1st。pro Toolsシステムと大型ディスプレイが用意され、実際にレコーディングを行いながら、詳細な解説が進められた。

曲と声に合うマイクを選べば理想の歌に素早く近づける!

 今回のセミナーは、講師に日本工学院専門学校の山崎 進氏を迎え、実際に会場でボーカルに収録を行いながら講義が進められた、山崎氏曰く、ボーカル録音の重要なポイントは、やはり「マイク選び」だという。「ボーカルの声質はマイクに左右されるので、曲と声に合ったマイクを選ぶ事が大切です。今回は4種類のマイクを立てて、同時に録音して聴き比べてみましょう」。シンガーのいとうまさよさんがスタジオ併設のサブルームに入り、4本の収録用マイクがセットされた。

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↑4本のマイクはこのように上下左右に並ぶ形でセッティングされ、同時に録音することで、各モデルの音色の違いをチェックした

 収録にあたり山崎氏は、「まず1曲歌ってもらって、その間に入力レベルやモニターを調整します。シンガーの要望を聞いて楽器のバランスを決めるんです」と要点を解説。1コーラス収録したところで録音を停止し、お客さんと共に4本のマイクの違いを聞き比べてみることになった。実際に聞き比べると、確かにマイクによってかなり音色が異なる。「今回のマイクの中ではRODE NTKは力強い感じで、AKG C214はハスキーな色っぽい感じですね。1番曲にマッチすると感じたものを選んで下さい」。お客さんによる投票で、今回はAKG C214で本番の録音を行う事が決定した。
 次に山崎氏は、歌をリアルに録るポイントとして「ブレスを含めて収録する方法」を教えてくれた。「ブレスを録るためには、できるだけマイクに近づいて歌ってください。大体5センチくらいで、ウィンドスクリーンに唇が付くぐらいでもOKです。ちなみにマイクに口が触れるくらいに近づいて歌うと、太く柔らかい声で録れます。ささやく感じにしたい時は、逆にマイクから口を離して歌うといいんですよ」。
 テイク1を録り終えたところで、気になった部分だけを再度録音。「ブレスから録り直して、次のブレス前でパンチアウトします。録り直す部分の1フレーズほど前から歌うと、ナチュラルにつながりますよ」。こうしてテイク3まで収録が行われた。

歌を録ってから楽器を録るとオケと歌のなじみが良くなる!

 続いてセミナーは、録音後の編集作業に突入した。まず録った3つのテイクを聴き直し、ベースとなるテイクを1つ選ぶという。「選んだテイクの直したいところだけ、他のテイクから集めていくんです。歌が下手な人だと一字一句差し替えることもあります(笑)」。さらに仕上げのエフェクトについては、「リバーブの深さは歌詞の内容に合わせるといいです。もし1人に対してのメッセージなら空間は狭くていいので、スモールサイズで量も少なめでOK。細かい事を言えば、歌の最後の伸ばしているところだけリバーブの量を深くするといいですね」
 セミナーの最後には、質問タイムが設けられた。ここで参加者から「歌がオケになじまないがどうしたらいいのか?」との質問が飛んだ。これに対し山崎氏は、「歌を最後に録るからなじまないんです。歌を録ってから他の楽器を重ねれば自然となじむはずです」とズバリ回答してくれた。  サウンドデザイナー2009年4月号より

サウンドスタジオノアのボーカルREC向けルーム

初台店 REC BOOTH

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↑ リハスタ環境で本格的なレコーディングを行なうための、独立したコントロールルーム。RECブースのみを借りて、歌録りを行なうことも可能だ。

サブルーム付きルーム
代々木店 G1st

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↑ 通常のリハーサルルームに3〜6帖程度のサブルームを併設したスタジオ。モニタースピーカやミキサーが設置されているので、ボーカルブースやコントロールルームとして使うことができる。

ボーカルブース
例)渋谷2号店Vo.booth

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↑ ボーカルの個人練習専用に用意された3帖の広さのブース。レコーダーを持ち込んで歌を録りたい場合に、手軽に利用できる

サウンドスタジオノアでレンタル可能なレコーディングマイク

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