4月某日。サウンドスタジオノア初台店の駐車場に何かがやってきた。真っ赤な外壁に大きなNOAHのロゴ。これは一体何なのだろう?
https://www.youtube.com/watch?v=fUbCdnRUL-M
クレーン車によって運び込まれたこちらの正体、実は日本初上陸のコンテナ型レコーディングスタジオだ!
ここでは、作曲や編集、ボーカルレコーディングなどのボイス収録、そして海外で流行しているコーライティングに最適な空間となっている。「え? コーライティングって何?」そう思われた方が多いのではないだろうか? コーライティングとはズバリ、複数の人で意見を出し合い作曲することを示す言葉だ。従来の方法だと作曲家がパソコンとDAWソフトを利用してひとりで作業を進めていたが、便利さの反面、自分ひとりで作業をしなくてはいけないのはもちろん、曲の最終判断を自分ひとりが下さなくてはいけないことから作業の孤独化が進んでいた。
そんな時代に、新しい作曲方法として誕生したのがコーライティングだ。コーライティングを上手く活用することができれば、複数の人で意見を交わし合う楽しさ、効率のアップ、そして名曲の生まれる可能性が今よりもっと広がるのだ。こちらのコンテナスタジオは、通常のレコーディングブースに比べてゆったりとしたサイズ感なので、およそ4人での入室が可能となっている。
そんなコンテナスタジオだが、中には最新鋭の機材がたくさん! いくつかを紹介。
まずは、レコーディングに欠かせないオーディオインターフェイス。常設されているのはRME UFX+というもので、「次世代における最も信頼できるオーディオインターフェイス」とも言われている。旧モデルの後続機種ではなく、今までの設計をゼロから見直したことによって内部回路や機能がまったく新しいものへと進化している。手元にはARCリモコンがあるため、使用頻度の高い操作やコマンドに直接アクセスできるよう設定されている。
次は、曲の確認に欠かせないモニタースピーカー。スタジオの扉を開けると、GENELEC 8050 BPMがどっしりと構えている。GENELECのスピーカーといえば、世界でも様々な賞を受賞し、その人気と実力はかなりのもの。中でもGENELECスタッフが総力を上げて作ったといわれる8000シリーズの大人気モニタースピーカーが導入されている。
次は、MIDI鍵盤のNative Instruments KOMPLEAT KONTROL S49 MK2。 MIDI鍵盤がなくてもDAWの操作は可能だが、あるのとないのでは大違い。作業の効率化はもちろん、2つの大きな液晶ディスプレイと高品質な鍵盤による上質なタッチがポイント。
そして最後に紹介するのは、ギターアンプのKemper Profiling Amplifier。アンプの音をKemper本体に取り込んで、プリセット化することが可能。そのため、わざわざ重たいアンプを持ち運ばなくても、自分の好きなアンプを取り込んでおけば、いつでもその音が出せるという優れもの。しかも、こちらのKemperには、もともとたくさんのプリセットが内蔵されているため、スタジオに入った瞬間から好きな音で演奏が楽しめる。
こちらのコンテナスタジオは、駐車場に設置されているため周りを気にすることなく、集中して作業をすることができる完全プライベート設計となっている。予約が入っていなければ、その場で見学することも可能なので、気軽にスタッフに声をかけてほしい。新感覚のコンテナ型レコーディングスタジオ、これは体感するしかない!