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音楽コラム集|スタジオマンが教える豆知識

【スタジオのツボ】NOAHリペアサービス「ギタリスト永遠の命題"フレット"」

2010.02.08

サウンドスタジオノアでリペアサービスが始まってから早4ヵ月ほど経ちました。おかげさまで多数の方からの問い合わせをいただいております。工房の腕は確かなもので、仕上がりにもご好評をいただいておりますが、まだリペアサービスに対していまいちピンときていない方もいらっしゃると思います。 そこで、今回は過去の症例のなかでご要望の多いフレット周りのリペアについてご紹介させていただきます。ぜひ参考にしていただければと思います。 img1.gif ●"すり合わせ"と"打ち替え" フレットに関するリペアで最も多いのが、フレットの磨耗による"すり合わせ"、"打ち替え"です。 数年弾き込んだギター、ベースのフレットは押さえる頻度の多いところから少しずつ削れていき、それがひどくなると音の詰まりやビビリが起こります(�@)。それを全フレット均一にすり合わせることにより、解消することができます。ただ、その分全体のフレットの高さが低くなってしまう(�A)ので、あまりに削れてしまった場合はそのフレットを抜いて、新しいフレット(�B)に打ち替えたほうがよいでしょう。 ちなみに、フレットの高さ、幅、形状にもさまざまな種類があり、必要に応じて違ったタイプのフレットに打ち替えるのもアリだと思います。 img2.gif ●"フレット浮き" また、その他のケースとしてフレットが指板から浮き上がってしまう"フレット浮き"(�C)という症状があり、こうなると単純に弾き心地に影響が出てくるので、接着して固める必要があります。 フレット浮きが起こる原因として、指板の木材が経年によって痩せてしまい、その分浮き上がってしまうということがあるのですが、浮き以外にも指板が痩せるとネックの側面からフレットが若干はみ出してしまうというケースがあります。こうなると手にフレットが当たり、やはり弾き心地が悪くなってしまうので、その場合ははみ出したフレットのバリを削って滑らかにするとよいでしょう(�D)。 このように、フレットに関する問題はギターを弾いていると必ず付いて回るものと言えるでしょう。今お持ちになられているギターで、似たような症状をかかえているものはありませんか? もし気になるようでしたらぜひ一度お持ちください! 弾き心地が劇的に変わってよくなるかもしれませんよ? ■ NOAHリペアサービスをご依頼いただく場合の実際の流れ 【1】 repair1.jpg ○店頭にリペアカード(申込用紙)に記入、提出して頂きます。 ○受付担当スタッフと御依頼内容・納期等の打ち合わせを行います。 (事前にお電話等でお問い合わせ頂けるとスムーズに対応可能です) ○楽器をお持ち込み頂き、窓口にてお預かりいたします。ケースを御用意ください。 【2】 repair2.jpg ○後日、受付スタッフよりお見積もりと納期の連絡をさせて頂きます。内容を確認頂き、ご指示ください。 【3】 repair3.jpg 作業完了までお待ちください。 【もしくは】 repair4.jpg 受付窓口にて返却いたします。 注) 当初お出ししました納期は状況によって前後する場合がございます。 予めご了承の上、余裕のある期間を設定してください。 注2) 依頼内容について?クルーズのスタッフが 直接お問い合わせをさせて頂く場合がございます。 【4】 repair5.jpg ○作業完了をお知らせします。楽器をお渡ししますので受付窓口までお越しください。 ○楽器を受け取り、状態を確認してください。 ○スタジオをご予約頂ければ、アンプ等での音だしチェックも可能です。 【5】 repair6.jpg ○受付窓口でお支払いください。 以上、お支払いが済みましたら、完了となります。 質問・お問合せはお気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ:サウンドスタジオノア駒沢店 【TEL】03-5433-5711 noahbook_bar.gif ●NOAHリペアサービスWEB NOAHリペアサービスWEBでは過去のリペア事例を随時紹介しています。参考価格やリペア前後の画像も載せていますので、チェックしてみてください。 http://repair.studionoah.jp