音楽コラム集|音楽知識系コラム
2013.12.26
ちょっと音楽から離れちゃいますが、空前絶後の大ヒットとなったTBS系ドラマ「半沢直樹」のことを書きたいと思います。バブル期に入社した銀行マンの姿を描いたこのドラマ。「やられたらやり返す。倍返しだ!!」と名セリフを決める堺雅人さん演じる半沢の姿は、なんともかっこよかったです。ドラマ・グッズも大ヒット。とくに人気の高かった「倍返し饅頭」は、入荷直後に品切れになるほどの大人気ぶり。また、若干使えるシーンが限られちゃいましましたが、「倍返し」も人気ワードとして流行し、一種の社会現象になりました。最終回の視聴率は関東で42.2%を記録。瞬間最高視聴率は46.7%という爆発的な数字を記録。「積木くずし」「水戸黄門」に続く異例の高さだとか。いかに多くの人が見ていたかを物語っています。 ヒットの秘訣は、堺雅人さんのすばらしい演技。配役のセンスの良さなど、さまざまに考えられますが、現実から離れすぎない設定とストーリー展開が良かったのではないかと思っています。内容も人事異動や倒産騒動など、銀行で働いたことある人なら大筋で共感できる内容でした。現実世界にもありそうな設定で、始めは現実でも起こりそうな出来事が起きて...だんだん非日常的なストーリー展開に引き込まれ、のめり込んでしまう...その辺りが絶妙でしたよね。 実は、このドラマには主題歌がありませんでした。劇中を彩る音楽を全編手がけている服部隆之さん作曲のメイン・テーマが随所で取り上げられ、ドラマの世界観に入りやすくしてくれていたのも印象的でした。 半沢直樹のように組織や上司に立ち向かっていけたら...そう思う人は多いのではないでしょうか? 現実の社会では、多くの人が「倍返し」はできませんが、理不尽な要求を突きつけてくる組織や上司に悠然と立ち向かっていく半沢の姿に、私達はさらに共感を覚え、応援し、ストーリーに入り込んでしまいました。そして、ドラマを見終わった後、私達はすがすがしい気持ちになり、明日の仕事にそれぞれのやり方で立ち向かっていくことができるのです。 まだまだ半沢景気が続いてほしいと思うところでドラマは終演を迎えましたが、すでに原作では、その後のストーリーを読むことができます。私も多くの方々と同じく、一日も早い映画化を切望しています! 早く半沢直樹に会いたい! マサハラタニ Gibsonブルースギターコンテストグランプリ受賞。数々の音楽ワークに携わった後、CM 音楽プロデューサー&タイアップ・コーディネーターを務める。現在大手レコード会社宣伝部所属。代表作は、資生堂、ミツカン酢、代々木ゼミナールCM、NHK星新一ショートショートなど。作編曲や歌手、ギターインストラクターとしても活躍中。 https://www.facebook.com/ekodabluesboy
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