音楽コラム集|音楽知識系コラム
2015.04.19
楽譜内で一気に前の小節に戻りたい場合は、「D.C.」もしくは「D.S.」という記号を使います。D.C.は「ダ・カーポ」と読み、楽曲の最初に戻るという意味で、D.S.は「ダル・セーニョ」と読み、「セーニョ・マーク」と呼ばれるところに戻るという意味です。 このD.C.、D.S.は、「al Coda(アル・コーダ)」もしくは「al Fine(アル・フィーネ)」と一緒に使われますが、省略されている場合も多々あります。al Codaは戻った後に「to Coda」から「コーダ・マーク」の所に行く指示で、al Fineは「Fine(フィーネ)」と書かれたところで終わるという意味です。 ここでは2つの譜例を見てみましょう。数字が演奏する小節順です。 【例1】D.C. al Fineを使用 12小節進んだあとに「D.C. al Fine」があるので楽曲の最初に戻り、その後に「Fine」で書かれたところで終わります。合計20小節で終わります。 【例2】D.S. al Codaを使用 12小節進んだあとに「D.S. al Coda」があるので、セーニョ・マークがある小節まで戻ります。その4小節後に「To Coda」があるので、コーダ・マークのある小節まで飛びます。合計20小節で終わります。 加度克紘 高校入学と同時にSAXを始める。甲陽音楽学院に入学し、荒崎英一郎氏に師事。その後バークリー音楽大学に入学し、Fred Lipsivs、Dino Govoni、Bill Pierce各氏に師事。卒業後帰国上京し、活動する。 ノアミュージックスクール・サックス科講師。生徒募集中! www.katsuhirokado.com 『1日10分の指慣らし! サックス奏者のための自主トレ・メニュー90 アルトとテナーに両対応!』(CD2枚つき) 著者:加度克紘 定価:2,052円(税込み)/発行所:リットーミュージック
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