音楽コラム集|音楽知識系コラム
2013.04.01
みなさんは、先日のグラミー賞の受賞発表をご覧になりましたか? 最優秀レコード賞など3冠を達成したGotye Featuring Kimbraの"Somebody That I Used To Know"をはじめ、最優秀アルバム賞など2冠を獲得したMumford & Sonsの"Babel"や、最優秀新人賞などを獲得したFun.など、どれも秀逸な作品でありながら、結構アコースティック楽器をメインで使っていて、ライトな印象が残る楽曲が多く選ばれたような気がします。最近の世界的な流行りなのでしょうか? 仕事上、JーPOPを多く聞きますが、洋楽に比べると、どれも音数が多く、アレンジが凝っていて味付けし過ぎの印象を受ける曲が多い中、こうして世界のトップクオリティの音源を聞いていると、改めて海外アーティストのセンスの良さに驚かされます。シンプルなメロディーに心を打つ歌詞やアレンジにちょっとした変化をつけることで聞いた印象がガラリと変わるアンサンブルの極意など、ヒットソングを生み出すためのアイディアの宝庫なのです。それは料理にたとえるとスパイスのようなものかもしれません。あと、やっぱり楽器の音が大変良い音をしていますね。 とくに僕が心をつかまれたのは、アメリカの3人組ロックバンドのFun.です。最優秀楽曲賞に選ばれた"We Are Young"は、1-6-2-5のシンプルなコード進行の上に覚えやすいキャッチーなメロディーと歌詞を乗せ、センスの良いコーラスのハーモニーで包み込み、聞く人の心を一瞬でつかんでしまいます。米国のみで600万ダウンロードを超えているとか。受賞直後に行われた初の日本公演に足を運んだ人も多かったのではないでしょうか。 みなさんCDショップへ、ぜひ足を運んでみてください。きっとどこのお店もグラミー賞特集コーナーを設けているはず。あなたの作るオリジナル曲をもっともっと輝かせるためのスパイスが、きっと手に入るはずですよ! 他の受賞者の詳細はこちらから↓ http://www.wowow.co.jp/music/grammy/ マサハラタニ Gibsonブルースギターコンテストグランプリ受賞。数々の音楽ワークに携わった後、CM 音楽プロデューサー&タイアップ・コーディネーターを務める。現在大手レコード会社宣伝部所属。代表作は、資生堂、ミツカン酢、代々木ゼミナールCM、NHK星新一ショートショートなど。作編曲や歌手、ギターインストラクターとしても活躍中。 https://www.facebook.com/ekodabluesboy
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