前回の
【コラム】ギタリストの衝動 #1「ピックスクラッチを極める(全2回)」続き、ギタリストならば一度はやったことのあるテクニック、それが「
ピックスクラッチ」!
今回は、エフェクターや手を使ったスクラッチを検証してみました!
■ エフェクターを通してスクラッチ
《Delay》
ディレイタイムを400ms〜600ms辺りに設定して、スクラッチを繰り返します。さらにグリスダウン(注:ハイポジションからローポジションに向けて勢いよく弦をスライドさせること)と交互にスクラッチすると、より混沌とした世界を演出できることでしょう。
《Wah》
踏み込む角度や速さによってスクラッチのサウンドが変わってきますので、いろいろ試してみましょう。ディレイを併用すると、さらにバリエーションをつけることができるでしょう。
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ブリッジ側にスクラッチ
ブリッジのコマギリギリまでスクラッチし、ちょうどよいタイミングで左手でミュートすると、エンディングなどでたまに使われるスクラッチノイズが得られます。
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とても遅くスクラッチ
場合によって周りの人に不快感を与えるサウンドが出ることがありますので、やりすぎには気をつけましょう。笑
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手でスクラッチ
手のひらを弦にあて、縦、横にこすってみましょう。DJのようなスクラッチ音が得られます。縦と横でサウンドが異なるので、自分なりの組み合わせでリズミックにプレイしてみましょう。
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ピックスクラッチを応用した技
トリル&スクラッチ(仮)
左手で5、6弦の1フレット〜7フレット辺りの任意のポジションでトリルを繰り返しながら、右手でスクラッチをします。スクラッチを何回か繰り返してみても良いでしょう。アンプは、ゲインをかなり高くするほうが良い効果が出ます。
以上、2回に渡りピックスクラッチについて考えてきましたが、どんなテクニックでも曲が求める部分で効果的に使うことが大切です。
このコラムを参考に、カッコ良いピックスクラッチをキメてもらえたら嬉しいです。
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福島 崇
高校時代よりロックバンドでギターを始め、大学在学中よりジャズギターを加藤崇之氏に師事。2007年ビクタースパークルレーベルよりMelosyca「MTS☆」でCDデビュー。
現在は、リーダーを務めるインストルメンタルバンド「SSD」や昭和のアイドルソングを演奏する3人組「昭和とらいあんぐる」での活動をはじめその他セッションライブ、レコーディング、楽曲制作等を行っている。
ノア・ミュージックスクールでギター講師として活動中。
好きなギタリストはJohn Mclaughlin,Zakk Wylde,Tommy Bolin,Romero Lubambo,Paul Jackson Jr.など。
Guitarist 福島 崇のBlogはこちら
http://ameblo.jp/krishna/